3月10日放送「311言の葉トラック」ナレーション担当
2011年3月11日は、生田スタジオでドラマの撮影をしていました。
ヤンキー生徒役の私と、先生役の女優さんが睨み合いをしているシーンの撮影の本番中に、地震がきました。
揺れはとても長く、大きくて、「これは只事ではない」と感じましたし、怖かったです。
上に吊っているスタジオセットの照明がとても揺れて、他の照明にぶつかり、
ものすごい音がしたことを覚えています。
揺れが収まったあと、「撮影は中止」となりましたが、タクシーも全然来なかったことを覚えています。やっと来たタクシーに複数人で乗りこんで、生田スタジオから都内まで6時間以上かかりました。その時の光景が今でも忘れられなくて、電車も止まって、帰れない沢山の方々が道路を歩いて帰っていて。本当に只事ではないことを更に実感しました。
また、東北に親戚がおり、連絡を取ることが全くできず、とても不安だったのを覚えています。連絡が取れたときは本当に心から安心しました。ただ、親戚の話を聞くと、自分では想像できないようなことが東北では起こっているんだなと思い、衝撃的でした。
自分に出来ることなんて何も無いですが、微力ながら寄付をしたり、震災のエピソードを話して、届けていく。そんなことを続けていきたいと思っています。