使命感 | maboo…人生の「糧」&人生の「膿」

maboo…人生の「糧」&人生の「膿」

このmabooのブログは、これまで半世紀近く生きてみて、
自分の諸悪の根源に、はたっ!と今頃気付き、
これまでの自分の“心の棚”を整理していく過程で出る、
人生の“嫌な膿”や“糧になって来たモノ”を
思い出せる範囲で綴ったブログです。

 

本日も、また、有り難うございます音譜

何年も前の事です

 

私は、ひったくりに

遭った経験があります

 

お恥ずかしながら

新聞にも載りました

 

明るい道を歩いていて

人通りも多い道

帰宅途中です

 

急に、横から強い力で

引っ張られます

 

その時、バイクに

2人乗りして

私のバックを

握ってる後の男と

目が合った、瞬間

私は、全身から

道に倒れました

 

すぐ、起き上がって

ふと見ると、バイクの後に

腕でしがみ付く男性

 

それを、足で蹴る

私のバックを持った

男が見えました

 

すぐ立ち上がった私は

「ドロボォ~」っと

何度も叫びます

 

すると、歩いてた

4人のサラリーマンの1人が

ひったくりのバイクの後

コンっと蹴りました

 

それで、バランスを崩し

バイクはクリーニング店に

突っ込んでしまいます

 

当たりには、私の財布や

バックの中身が散乱

 

ふと、別の見覚えない

財布が落ちていて

私、勝手に誰かも

被害に遭ったと勘違い…


群がる人々に向かって

「これ誰の、お財布

 ですかぁ~」って

叫びました

 

すると、犯人の足を抑えてる

バイク腕で捕まえてた

男性と、もう1人男性が

いらっしゃって…

「あっ、自分のです」って


誰?この人達?って

感じでした

 

その2人の男性が

「110番して下さい」って

叫びました

 

私、犯人にムカついて

足の裏をギュッと踏み

叫びます


「人の金取ってんじゃ

 ね~よっ

 こちとら、母子家庭で

 必死なんだよっ」

 

すると、2人の男性から

「お姉さん、ダメ、ダメ」って

言われてしまいます

 

すぐ、パトカーが5台以上

駆けつけました

 

即、犯人は連行されます


すでに、バイクの後に居た

犯人、逃走してます

 

私が、家族に電話していると

1人の警察官が私に

歩み寄り、言いました

 

「ご家族と連絡取れましたか?

 今から、貴女も警察に

 来て頂かないと行けません」

 

はっ??何ですと??

 

結局、パトカーの後に

乗り込まされ連行されます

 

その時は、スゴい人だかり

まるで、私が犯人みたい…

 

警察署に着くと

取り調べ室で

たくさんの男性刑事さんに

囲まれて、経緯を聞かれます

 

犯人と言い分が違い

私は、自分の言い分を

強く主張します

 

その時は、当然家族とも

逢えません

 

知らなかったんですが

子供が警察の方に

文句言ったらしいです

 

「母は、怪我してないか?

 取り調べより、それが

 先じゃないのか」って…

 

すると、急に

怪我はないですか?と

言い出しました

 

ズボンを捲ったら

引きずられた時の

酷い怪我があります

足と腕、肘に…

 

慌てた刑事さんが

手当をしてくれました

 

長い事情聴取が終わり

ふと、見ると

バイクを全身で止めてた

男性が大けがして

一緒に捉えた男性と

立っていました


あっ、この人達は

警察の人だったと

初めて理解します

 

私は、泪が溢れて

「こんな私の為にすみません」

っとしか言えません

 

バイクを全身で止めた方は

機動隊で非番の方

ラーメン食べて

外に出た時

怪しい2人乗りの

バイクが居たので

暫く、見ていた時に

私が被害に遭ったそうです

 

もう1人の方は

宮崎県警の方で

研修の帰り、偶然

出くわされたそうです

 

私は、泪が止められず

その場に泣き崩れました

 

すると、周囲の刑事さん

「二階級、昇進するから

 大丈夫だから…」

 

助けて下さった方の前で

深々と頭下げて

お礼を言うと

仰ったんです

 

「犯罪がおきる前に

 防げたらいいんですけど

 現行犯じゃないと

 捕まえられなくて…

 すみません」って

 

私が、まだ泣きながら

「こんなに怪我させて

 本当に、すみません」

っと言うと…

 

「自分達の使命ですから

 大丈夫です」

って言われました

 

今も、全身でバイクを

止めてくれてた姿が

忘れられません

 

警察署を出たのは

もう、外が明るくなってから

でした


 

その後も現場検証とか

逃げた犯人の写真見せて

何人かの写真から選んだり

本当に、大変でした

 

でも、偶然居合わせた

機動隊や警察官の方の

使命感を目の当たりに

した出来事でしたし

犯罪に巻き込まれたけれど

何かに守られて居たと

実感した出来事でした

 

written by mabooクローバー