なにかを
さがすゆめ
誰かを
さがすゆめ
おいていかれるゆめ
ゆめのなかで
かなしくなり
ゆめのなかで
さみしくなり
ゆめのなかで
やるせなくなり
ゆめのなかで
絶望を感じる
いつになれば
みなくなるのか
めがさめても
ゆめだと
しってはいても
ゆめのなかで
感じた
かなしみや
さみしさや
絶望は
まぎれもなく
わたしが
感じたもので
めがさめても
しっかりと
むねのうちにのこり
わたしをなかせる
ゆめ夢ゆめ
なにをさがしていたんだろう
誰をさがしていたんだろう
誰においていかれたんだろう
いま
失ったものは
ないはずなのに
ゆめ夢ゆめ
ゆめのなか
夏の終わりに
みるゆめは
夢の終わりに
よく似てる
わたしが
さがしていたもの
それは
きっと
きっと
夢
叶うはずもないと
おもいこんでしまった
わたしの夢
ゆめ夢ゆめ
今宵
もいちど
さがしにゆこう
おいていかれるなら
つかまえて
ゆめ夢ゆめ
きっと
わたしの小さき夢
とじたまなこで
みるゆめよりも
わたしがみたい
ほんとの夢は
泡沫の彼方ではなく
今ここに
もうそこに
今宵
もいちど
まなこをとじて
ゆめ夢ゆめ
かなしみのなかに
さみしさのなかに
絶望のなかに
みをおこう
今宵
もいちど
まなこをとじて