この機種が世に放たれ、ジワジワと人気、設置を伸ばしている中、エマは密かにウォーミングアップを開始していた
話は数日前に遡る
エマは途方にくれていた
昔は変態だの天才だの言われていたエマのアイデア力
最近はその力が完全に失われつつあった
もはや俺に昔の輝きを取り戻す事は不可能なのか…
時代は最早俺を必要とはしていない…か
エマは生きる力を失っていた
そんな時だった
沖ドキがリリースされたのだ
それはまさにエマにとって僥倖であった
エマはすぐに気付いたのだ
あれ?
これパクればめんそ~れ復活出来るよね?
これキタ
これキタナイスアイデアキタキターーー
EMAはすぐにウォーミングアップを開始した
かつての様なアイデアが泉の様に湧き出て来た
あの伝説の名機
めんそ~れの復活に、EMAは興奮を抑える事が出来なかった
そうだ!
EMAお得意のコラボパネル!
あれも復活だ!
今までのEMAと言えば、よっちゃんイカ、うまい棒などとのコラボが有名だ
だが今回は己の全てを掛けた新台のリリースとなるはずだ
ありきたりのコラボじゃいけない
ユーザーが度肝を抜く様なコラボを…
そうだ!
新めんそ~れのパネルは、サガミオリジナルパネルにしよう!
サガミオリジナルの版権は決して安くはなかった
だが全てを掛けたEMAは、コラボを実現させた
そして半年
EMAの技術の全てを結集させ、新めんそ~れが完成した
もちろんクラッシュを搭載し、ホールが4号機時代の熱気に包まれる事は間違いない!
EMAは確信していた
新めんそ~れが新時代の覇者となる事を
だが…
新めんそ~れが検定を通過する事はなかった
規制と共に死んだエマを僕たちは一生忘れない
※この物語はフィクションです