桐野夏生さん、大好きです
『東京島』もずっと読みたかった本です
ただ、最近は家でじっくり読書という時間が持てず、特に小説は
なかなか読む時間がありませんでした
文庫本は異動中も携帯し易くて良いですね
- 東京島 (新潮文庫)/桐野 夏生
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桐野さんの小説は、登場人物の心の闇的な描写にとても惹かれます
今回の「東京島」も、そんなダークサイド連発ですが、文章が巧みなので、
すぐに無人島という異空間にすっと入っていけました
ここからはネタばれです…
特にラストが好きですね
生きていれば絶対迎えに来ると、人質として大切にされるプリンスと、
迎えに行かない母親
ハッピーエンドではありませんが、なぜか『今を生きる』強さみたいなものを
感じるラストです
人って逞しいなぁと・・・・
たぶん無人島じゃなくても
桐野さんの小説の人々はみんな逞しいです