〜吐息の跡〜




熱すぎる吐息の夜が
時と共に小さくなっていく

凍りつく息が
シースルーの下に隠した心を見せないまま

どんなに愛しても瞬きほどの時間が
過去に残るだけ

睫毛に絡んだ涙の悪戯が
熱すぎた吐息の面影を呼び起こす前に

部屋の合鍵のリングを
貴方の薬指に掛けて
半分使った赤いルージュと置いていく

だから探さないで
私が残した熱い吐息の跡を






詩と写真・

花粉症の症状が少し出だした私(⁠ ⁠⚈̥̥̥̥̥́⁠⌢⁠⚈̥̥̥̥̥̀⁠)