父からの最後のプレゼント | 自分を極めて幸せをつかむ【幸せ人生再構築】

自分を極めて幸せをつかむ【幸せ人生再構築】

現実は過去の自分の意識から創造されたもの。だから未来は今からだって変えられる。エネルギーレベルで変化を起こし自分らしい幸せを叶えよう♪


こんにちは、Kanaです。



私も今まで親に対するワークはずっとしてきていて、

もちろん父に対する想いにも散々向き合ってきました。



なので最近は父に対する想いのこしはない。

そう思っていました。

だから将来のことを考えた時は父の面倒は叔母さんに

見てもらえばいいと思っていたし、

亡くなった時は火葬だけして遺骨は叔母さんに…

そう思っていました。



でも私の気持ちは180度変わった。

それは父が意識不明の重体に陥ってから

亡くなるまでの約4ヶ月の時間があったから。



事故後に父と対面したのはICUだった。

一命はとりとめたけどいつ急変して

亡くなってもおかしくはない状態。



思えば記憶の中では父に触れたことがなかった私。

私はふと父に触れたいと思った。

でもやっぱり抵抗心が出てしまうんです。

今まで触れたことがなかったから。



だけど後になって後悔はしたくはなかったし、

今しかできないことかもしれないと思った私は

勇気を出して父の手を握った。



父の手はとても大きかった。

私の手を包んでしまうくらい大きかった。

そしてとても暖かかった。

心がホっとする暖かさだった。



私は父のぬくもりさえも知らなかったんだ。

でも本当はその暖かさにずっと触れたかったのかもしれない。

そう思ったら涙がポロポロこぼれてきた。



それからはお見舞いにいくたびに私は父の手を握った。

その暖かい手を離したくなくていつも長居をしていた。

父は意識がなかったけどその父の手の暖かさを

感じとれることだけでも私にとっては嬉しかった。



私は私が父の手を握ることで潜在意識レベルで

私が父の傍にいるということを父に感じてほしかった。



たぶん私は父の手を握ってその手の暖かさを知った時に

今までの父に関することを全部受け入れたのかもしれない。

その暖かさから父の愛情を感じたから。



私たちは生れてくる前におおまかに自分人生を

決めてくる。

もちろんそれは自分の死についても。

でもそれは明確な決定事項ではなく、

死期も時期を前後することができるらしい。



あの約4ヶ月の時間は父からのプレゼント。

私はそう思っています。

もしも事故にあった時に父が即死していたら

今の私は絶対にいなかった。

あの父が発する暖かさを感じることはなかった。

それだけ私にとってあの時間は大切な時間

だったんです。



親との関係って本当に難しいと思う。

受け入れようと思って受け入れられるものでもないし、

憎みたくて憎むわけではないから。



親に対する想いや感情は繊細な心の葛藤の結果。

例え親の存在をネガティブにしか捉えられないとしても

それはあなたのせいではない。



それに相手を無理やり受け入れたり許すことのほうが

おかしい。

なぜならその行為は自分の本音にフタをするだけだから。

相手のことが嫌いなら嫌いでいい。

それが自分の今の本音なら自分の感情を大切にすればいい。



きっと相手を自然と受け入れられる時は

必然のタイミングでやってくる。

だから大丈夫。



もしかしたら人って最後は愛が残るのかもしれない。

今はなんとなくそんなふうに思います。