エヴァンゲリオンというアニメの中に「MAGI」というシステムが登場します。
システムの開発者曰く「MAGIは3人の自分。
科学者としての自分、母としての自分、女としての自分。
その3人が攻めぎあっているのがMAGI。」
なんだそうですが、
実は脳も機能ごとに大きく3つに分けることができます。
・体温の調節や心臓を動かすなど、生きるための基本システム
・危険を察知する、闘争か逃走か、感情のシステム
・創造、音楽、科学、理性的な思考、人間のシステム
MAGIと違うところは、その議決権は平等ではないというところでしょうか。
多数決ではないのです。
前回、お話したように、人間には意思より強い指令系統が存在します。
まだ読んでない人は読んでみてね。
「生きるための基本システム」に対して「理性的な人間のシステム」が
「明日学校休みたいので体温40度にあげてくれ」と言ったところで、
否決されて終わりです。学校に行く羽目になります。
基本システムの方が優位なのです。
じゃあ、「感情のシステム」と「人間のシステム」ではどうでしょうか。
どちらが優位だと思いますか?
・
・
・
・
正解は感情のシステムです。
それはどうしてなのでしょう。
危険がせまった時のことを見ればわかります。
あなたは遠くに野生のクマを発見しました。
という状況で実際に脳内で起こることを見てみましょう。
危険な生き物です!
「感情的なシステム」が活動し
緊急事態警報を発動しました。
感情に、不安や怒りの気持ちをセットします。
身体能力を高めるため、闘争もしくは逃走に関係ない機能を
一時的に低下もしくは停止を行います。
理性的、創造的な思考力を低下もしくは停止します。
緊急事態警報とは「命が脅かされる状況」であるとの判定です。
そんな事態が起こっている場合、
ゆっくり考えている時間はありません。
なので、
生死にそれほど重要でない機能は停止されてしまうのです。
そして現代においてもその機能はそのままになっています。
長くなったので、今日はここまでにします。
にゃーもっきゅのmy Pick