ソウルメイトという言葉について | もっくん珈琲ブログ

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もっくん珈琲オーナー、タロット&占星術占い師、三児の母のもっくんの日常、店のお知らせ、考えていること。

ロマンチックな意味で使われる「ソウルメイト」という言葉が微妙だなあ、という思いが、数年前から徐々に強くなりつつ。

運命の相手というのは確かにいると思うの。

でもね、それが唯一の人とか、まだ見ぬその人じゃないと駄目というのは、違うと思うんだ。

それを、人間関係から逃げる理由にしちゃ、いま相対している相手に失礼かなって思う。

捉え方の問題かも知れないけれど、出会うキーパーソンは男女問わず、ソウルメイト、ご縁ある人。

親も兄弟もパートナー、家族はもちろんのこと、好きなあの人も、嫌いなあの人も。

自分自身の人生を彩ったり、自分の姿を鏡として見せてくれている、ご縁ある人たちなの。

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よっちゃんはソウルメイトですか と聞いてこられたことはたくさんありますけど、そうに決まってますがな(笑)夫婦は運命共同体だもん。

そして、結婚してるとか、パートナーがいるひとは全員そうです。どんなに表面的な仲が良かろうが悪かろうが、離婚しようが何しようが、共にした期間が長かろうが短かろうが、学びを共にする時点でソウルメイトです。ご縁があったんです。

私の、学生時代のクッソムカつく思い出の彼氏とかも、ソウルメイトだったなと思う。迷惑もかけたしかけられたし、2度と会いたくない、おそらく向こうもそう思っているかな。お世話様でしたという感じ。

でもねえ、そうやって学び合ったんだよね。


人間は波動が引き合うもの同士で集います。いま合っていても、合わなくなったら一緒にいられなくなる。

上だとか下だとか思うのは自由ですが、合わないものはただ「違う」だけなのね。

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このあいだ、一時期けっこう仲良くしてた、年の近い知人が、交通事故で急逝してしまった。

いろいろあって、たぶんお互いちょっとビミョーになって、なんとなく疎遠になっていたけれど、ビミョーだとか嫌いだとかいう感情も、相手が元気で生きててこそなんだな と、すごく寂しくなった。

近しいひとたちの苦悩は計り知れず、それを思っても心が苦しいけれど、自分自身の人生観にも、暗闇のような穴があく。肉体を持っている世界にいることが苦しくなる。

嫌いっていうのは、「生きててありがとう」と同義なんだと思った。好きと大して変わらないのだ。生きててこそ、肉体を持っていてこその、ジェットコースターのような感情だ。


だから、そのムカつく元彼もさ、私の知らないところで長生きしてくださるといいかなと思う。死んだら嫌うこともできないもんな…。

ソウルメイトじゃない、偽物だから、別れて良かったとか、そんな失礼なことは思いたくない。あの人は偽物じゃなく、私のリアルだったのだ。2度と会いたくないけど(2回目 笑)

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おんなじような理由で、相性占いとかも嫌いなの。

ホロスコープ重ね合わせて、おお、相手の木星が2ハウス入ってるからお金に困らない結婚生活! とか

旦那はおめーの金ヅルかよ!!!って話ですwww

もうね、ほんと相手に失礼(笑)ホロスコープ上、実質金ヅルっぽくなるにしてもさ、だから結婚するとかじゃないだろと、ほんと思う。


自分以外の人間への接し方、スタンスっていうのが、顕著に占いの解釈に出るよね。

自分に都合のいいことをもたらしてくれる人だけが光、なのではないと思う。

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占星術でも、星と星の相性の悪い角度というのがあるんだけど、単純な吉凶判断占いだと、まんま「凶」的な意味で読む。

でも、その悪い角度っていうのは、捉え方を変えると、緊張やストレス、葛藤を作ることで、新しい物事やステージを生み出す原動力になるんですよね。そこまで考えれば、あながち凶でもないんです。その時は大変でも。

逆にストレスがない調和的な角度が、「なあなあ」感を生んだり、保守的で進歩のない局面を生んだりもするから、それも考えものなわけで。


ストレスや葛藤さえも、生きてるからこそのジェットコースター。

2度と会いたくないあの人も、運命の相手であったし、これまで会った全てのひとたちが、わたしの鏡になってくれた、ソウルメイトだったのだ。

私もいつまで生きるかわからない。(いちおう、夫婦そろって100歳でピンピンコロリが希望ですが…)

肉体が終わるその日まで、ご縁には感謝しようと思う。たとえ、表面上は人間ちいさくて、ムカつくとかビミョーとか思ってても、いいの。そんなちっちゃい感情も、生きててこその醍醐味だから。

近いひとが死ぬと、生きるのがすこし怖くなるけど、死んでしまったら、きっと空でひとつになってまた会える。大好きなあの人も、大嫌いなあの人も。みんな、ソウルメイトだから。