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解説

かつて日本を震撼(しんかん)させた事件をモチーフにした塩田武士の小説を映画化。昭和の未解決事件をめぐる二人の男の運命を映し出す。『ミュージアム』や『銀魂』シリーズなどの小栗旬と、『引っ越し大名!』などの星野源が主人公を演じる。星野が出演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の演出と脚本を担当した土井裕泰と野木亜紀子が監督と脚本を務めた。

あらすじ

新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、昭和最大の未解決事件の真相を追う中で、犯行グループがなぜ脅迫テープに男児の声を吹き込んだのか気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)が父の遺品の中から見つけたカセットテープには、小さいころの自分の声が録音されていた。その声は、かつて人々を恐怖のどん底に陥れた未解決事件で使用された脅迫テープと同じものだった。

新聞記者の阿久津英士(小栗旬)はかつて日本を震撼させた食品メーカーを狙った誘拐事件や異物を製品に混入させたとマスコミに公表し、マスコミや警察を混乱に陥れた事件。すでに時効を迎えているが、その真相、あの事件のマスコミの総括をするために、事件を追っていた。

テーラーを営む曽根俊也(星野源)は、ある日、カセットテープとメモ帳を家を整理する中で

見つけた。そこに録音されていた子どもの声は、あの脅迫事件の声だった。

他にも2人の声がその事件では使われていて、その子たちの人生はどういう人生を辿っているのか、知るために、偶然出会った阿久津英士と調査に乗り出すのであった。

あの事件は、県警間の連携がうまくいかなくて、犯人を取り逃がし、似顔絵の狐目の男の

行方もわからず、時効を迎えた戦後の未解決事件のひとつだったが、当時は、かなりニュースに取り上げられたことを思い出す。

罪のない子が声に使われ、人生を棒に振るってしまったその後のことは観る者を釘付けに

させる。