DVDにて鑑賞

 

あらすじ

単なる刺殺事件と思われた背後に、一人の青年を愛してしまった姉妹の激しい葛藤が渦巻いていたさまを裁判の過程で浮き上がらせていく骨太の人間ドラマ。神奈川県の相模川沿いにある土田町の山林で、若い女性の刺殺死体が発見された。その女性はこの町の出身で、一年程前から厚木の駅前でスナックを営んでいた坂井ハツ子であった。数日後、19歳の造船所工員・上田宏が犯人として逮捕されるのだが……。大竹しのぶと渡瀬恒彦がその年の助演賞を多数獲得した。

野村芳太郎が大岡昇平原作の小説を映画化。

法廷モノとして、すごく緊迫感があり、検察官には芦田伸介、弁護士に

丹波哲郎、裁判長には佐分利信という豪華なキャスト。

証人も大竹しのぶ、渡瀬恒彦、事件の被害者ハツ子には松阪慶子など

そうそうたるメンバーだ。

証人の回想と弁護士丹波哲郎と検察官芦田伸介のやりとりがあっと

いう間に2時間が過ぎていく。

そして、事件は検察官の調書が証拠不十分という結末になる。

野村芳太郎は「砂の器」「八つ墓村」そしてこの「事件」と傑作を残している。

1978年の日本アカデミー作品賞を獲った映画らしい。