ブルーレイにて鑑賞
解説
『トウキョウソナタ』『岸辺の旅』などの黒沢清監督によるドラマの劇場版。太平洋戦争前夜を背景に、運命によってもてあそばれる夫婦の試練を描き出す。蒼井優と高橋一生が『ロマンスドール』に続いて夫婦にふんし、『犬鳴村』などの坂東龍汰や、『コンフィデンスマン JP』シリーズなどの東出昌大らが共演。『寝ても覚めても』などの濱口竜介監督と、濱口監督の『ハッピーアワー』などの脚本を担当した野原位が、黒沢監督と共に脚本を手掛ける。
あらすじ
1940年、神戸で貿易会社を経営する優作(高橋一生)は満州に渡り、偶然恐ろしい国家機密を知る。正義のために一連の出来事を明るみに出そうとした彼は、反逆者とみなされてしまう。優作の妻の聡子(蒼井優)は反逆者と疑いの目で見られる夫を信じ、スパイの妻とそしりを受けても、愛する夫と手に手を取って生きていこうと決意する。
黒沢清監督の本作品は国際映画祭で注目されていたので、観ることにした。
彼のトウキョウソナタや岸辺の旅はどことなく惹かれるものがあった。
今回の作品は第二次世界大戦前の日本が舞台。
あのような国家機密を知ったことで一番慌てたのは軍部だったようだが、優作(高橋一生)と
聡子(蒼井優)はあっさり軍部の追及をかわす。
もっと軍部も取り調べや家宅捜査を強化してもいいのに、そこはあまり描かれてなくて、
その辺の描き方がもう少し掘り下げてくれてもよかったと思うが。
2人は亡命をするために、別々の行動を取る。
2週間後に上海で落ち合うつもりだったが、優作が先に手を回し、聡子を止まらせ、自分だけ
国外逃亡を図った。
おそらく、聡子の命を守ろうと思ったのだろう。
優作は敵の攻撃を受けて、戦死。
聡子は国外に脱出したとエンドクレジットで流れる。
ちなみにこの作品はNHKテレビで放送されたものを映画版にして上映されたそうだ。