劇場鑑賞

 

 

解説

ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション小説を原作に、「ノマド(遊牧民)」と呼ばれる車上生活者の生きざまを描いたロードムービー。金融危機により全てを失いノマドになった女性が、生きる希望を求めて放浪の旅を続ける。オスカー女優フランシス・マクドーマンドが主人公を演じ、『グッドナイト&グッドラック』などのデヴィッド・ストラザーンをはじめ、実際にノマドとして生活する人たちが出演。『ザ・ライダー』などのクロエ・ジャオがメガホンを取り、第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で金獅子賞を獲得した。

あらすじ

アメリカ・ネバダ州に暮らす60代の女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)は、リーマンショックによる企業の倒産で住み慣れた家を失ってしまう。彼女はキャンピングカーに荷物を積み込み、車上生活をしながら過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを余儀なくされる。現代の「ノマド(遊牧民)」として一日一日を必死に乗り越え、その過程で出会うノマドたちと苦楽を共にし、ファーンは広大な西部をさすらう。

アカデミー賞作品ノミネートということもあり、観に行きました。

ノマドという言葉は最近になってよく聞きます。

住居を持たずに、遊牧民のように、旅をしていくライフスタイルのようです。

主人公ファーンはフランシス・マクドーマンドが演じています。

彼女はスリー・ビルボードでアカデミー賞を取った実力派女優。

ファーンはリーマンショックのために企業の倒産のために、長年住み慣れた住居を失う。

夫とも死別しており、1人で、広い野原に投げだされてしまう。

唯一の財産がワンボックスカー。そのワンボックスカーは衣食住ができるキャンピングカー

でもある。

キャンピングカーを泊める駐車場を探しながら、旅をしながら、生活費をアルバイトで賄う。

キャンプ先で知り合った女性は余命幾ばくもないことを知りながら、アラスカを目指したり、

長年家を空けることが多く、家族とうまくいっていない男性がいたり、様々な人生を抱えながら、

旅をしていく人が多いことをファーンは知る。

その男性から一緒に住まないかと誘われるが、結局、行き着くところはノマドライフとなる。

2時間ちょっとの映画、静かなトーンで日々が淡々と流れる映画だが、今後の人生の在り方を

考えるいい映画である。