DVD鑑賞
解説
『その日のまえに』『この空の花 長岡花火物語』などの大林宣彦が、
北海道芦別市を舞台にしたドラマ。
92歳で亡くなった家長の葬儀で顔をそろえた一族が、ある女性の来
訪を契機に家長の知られざる過去を知る姿を描く。
ベテランの品川徹、『赤い月』などの常盤貴子をはじめ、安達祐実、
村田雄浩、松重豊ら実力派が結集。
日本人の生き方を見つめたストーリーに加え、大林監督ならではの
ノスタルジックなタッチにも注目。
あらすじ
北海道芦別市で古物商を経営する元病院長の鈴木光男(品川徹)が、
3月11日の14時46分に逝去。
92年に及ぶ人生の幕を閉じる。
告別式と葬儀の準備をするため、鈴木家の親族が故郷である芦別に
集結。
大学教授の冬樹(村田雄浩)、原発職員の春彦(松重豊)、看護師の
カンナ(寺島咲)ら、光男の長男、次男の子どもたちが久々の対面を
果たしていると、清水信子(常盤貴子)という女が訪ねてくる。
やがて、彼女を通して1945年に起きた旧ソ連の樺太侵攻で光男が体
験した出来事を彼らは知る。
かつて尾道三部作などを世に出した大林宣彦監督。
これまで尾道、大分臼杵地方などの地方を舞台にした
映画を数多く撮ってきてるので、
彼の映画のロケ地めぐりは楽しい。
今回の映画ロケは北海道の芦別市。
かつて炭坑で栄えた街で最盛期は10万人近くの人口が今では
1万人程度の小さな自治体になってしまった。
冒頭は楽団が芦別市を歩きながら、音楽を奏でるシーンで始まり、
どことなくメルヘンチックな映像である。
しかしこの作品はやたらセリフが多く、しゃべらないシーンってあまり
ない。
3時間近くの映画で、ずっとしゃべりっぱなしである。
集中して観ないと置いてけぼりを食らってしまう。
内容は1945年8月15日の終戦以降。
ソ連が樺太を侵攻した話に遡っていく。
主演はベテラン俳優、品川徹。
彼の92年の生涯の中で戦後の暗部が明らかになっていく。
そこで目にしたもの、行った行為は残酷そのもの。
戦争さえなければ・・・
原発さえなければ・・・
反戦、脱原発がこの映画のテーマになっている。
かなりの体力がいるが、深く考えさせられる映画である。
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