DVD鑑賞



解説
「ホテルローヤル」で直木賞を受賞した、桜木紫乃の短編小説
を原作にした人間ドラマ。
判事だったころに体験した苦い出来事を引きずる55歳の弁護士
が、孤独な25歳の女との出会いを経て再生していくさまを追い
掛ける。
メガホンを取るのは、『小川の辺』などの篠原哲雄。
『壬生義士伝』、『ザ・マジックアワー』などの佐藤浩市、
『アオハライド』などの本田翼が主人公となる男女を、『そして
父になる』などの尾野真千子が男の人生に深く関わる人物を演じる。
実力派たちの共演に加え、ロケを敢行した北海道釧路市の風景も見
どころ。



あらすじ
北海道旭川の地方裁判所判事だった鷲田(佐藤浩市)は、覚せい剤
事件の被告となった昔の恋人・冴子(尾野真千子)と法廷で再会。
東京に妻子を置いてきた身でありながら、関係をよみがえらせてしまう。
だが、その半年後に彼女を失って深く傷つく。
それから25年後、鷲田は判事を辞め、妻子と別れ、釧路で国選弁護専
門の弁護士として孤独な日々を送っていた。
そんな中、担当することになった事件の被告人・敦子(本田翼)と出会
った彼は、彼女に冴子の面影を見る。一方の敦子も鷲田に心を許し……。



鷲田演じるのは、今公開中の映画「64(ロクヨン)」でおなじみの

佐藤浩市。

弁護士や警察の役が板に付いている。

彼の存在感がこの映画を引き締めている。

不倫の末、恋人を亡くし、釧路で国選弁護専門の弁護士として静かな

生活を送っていた。

担当することになった事件の被告人・敦子(本田翼)との出会いが、

彼の無味乾燥とした生活に潤いを与えるようになる。

敦子は食材をもってきては「これを料理してくれませんか?」

そして二人で料理を食べながら、執行猶予がついている敦子の

今後のことなどを話すようになる。

そして25年間音信不通の息子が結婚するので、是非、式に

でてくれないという連絡に、「自分は出る価値がない人間なので、

申し訳ないけど、行けない」と拒むが、敦子が釧路を出て行くとき

「また、戻ってきていい?」

「いや、もう二度とここには来るな。新しいところでやり直せ」

鷲田も息子との関係をやり直すことにしたのか、

家に戻って、礼服をクローゼットから取り出し、釧路駅へ向かう。

敦子と鷲田の再出発に拍手を送りたい。

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