解説
デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンが起こした殺人事件
を映画化した実録ドラマ。
ジョン・デュポンが結成したレスリングチームに引き抜かれ
た五輪メダリストの兄弟が、彼の知られざる姿を知った果て
に悲劇に見舞われる。
監督は『カポーティ』などのベネット・ミラー。
『31年目の夫婦げんか』などのスティーヴ・カレルをはじめ、
チャニング・テイタムやマーク・ラファロら実力派が共演する。
彼らの鬼気迫る演技に圧倒される。
あらすじ
大学のレスリングコーチを務めていたオリンピックメダリスト
のマーク(チャニング・テイタム)は、給料が払えないと告げ
られて学校を解雇される。
失意に暮れる中、デュポン財閥の御曹司である大富豪ジョン・
デュポン(スティーヴ・カレル)から、ソウルオリンピックに
向けたレスリングチーム結成プロジェクトに勧誘される。
同じくメダリストである兄デイヴ(マーク・ラファロ)と共に
ソウルオリンピックを目指して張り切るが、次第にデュポンの
秘めた狂気を目にするようになる。
スティーブ・カレルがつけ鼻までつけて、実在の人物に成りき
ろうとした作品。
スティーブ・カレル演じるジョン・デュポンはソウルオリン
ピックに向けたレスリングチームを結成し、強化センターまで
設営していた。
そのチームにデュポンが引き抜こうとしたのが兄の
マーク。
その彼に断られかれ、次に引き抜かれたのが、前の
オリンピックで兄弟で金メダルを獲ったのに、兄だけ
注目され、屈折していた弟のマークだった。
またも兄の代理にされ、モチベーションがあがらない
マークにジョン・デュポンは金メダルを強要するので
あった。
そんなデュポンのやり方を無視して練習を続けるマーク
に、ある日デュポンは切れた。
そして急遽、兄デイブを呼び寄せる。
実績指導力に定評があったデイブは強化チームの中心になり、
デュポンの指導は霞んでしまう。
デュポンは兄デイブに激しい憎悪を抱くことになる。
そして悲劇は起きた。
全体に流れるデュポンの無機質な表情が印象的であり、
その惨劇があまりにも痛々しい。
事実を映画化しただけに説得力は十分伝わってきた。
にほんブログ村に参加しています。
応援のクリックをお願いしますね。

にほんブログ村