DVD観賞



解説
2011年の東日本大震災で被災した岩手県釜石市の遺体安置所を題材とした
ルポルタージュ「遺体 -震災、津波の果てに-」を基に、メディアが伝え切
れない被災地の真実を描き出したヒューマン・ドラマ。
葬儀関係の仕事をしていた主人公を中心に、遺体を家族のもとに帰そうと奮
闘する遺体安置所の人々の姿を映し出す。
メガホンを取るのは、『踊る大捜査線』シリーズの脚本や『誰も守ってくれ
ない』などで知られる君塚良一。
西田敏行が主演を務め、佐藤浩市や佐野史郎など日本を代表する名優たちが
共演。
東日本大震災の壮絶な様子と共に、遺体安置所の人々を通して日本人の死生
観をも映し出す。

A Day In The Life


あらすじ
東日本大震災の発生直後。定年まで葬儀関係の仕事に就いていた相葉常夫
(西田敏行)は、仕事柄遺体に接する機会が多かったことから、遺体安置所
でボランティアとして働くことになる。
一人一人の遺体に優しく話し掛ける相葉の姿を見て、膨大な遺体に当初は戸
惑っていた市職員たちも、一人でも多く遺族のもとに帰してあげたいと奮闘
し続ける。

A Day In The Life


君塚良一監督が東日本大震災をテーマに遺体安置所に運び込まれる遺体に

まつわるエピソードを描きたいと何かの記事で読んだが、かなりシリアスに

描いていた。

遺体を早く遺族のもとに返して、火葬にしてあげたいと願うスタッフ

の奮闘。

最初は、あまりの惨状にどう処理していいかわからない市役所スタッフが、

相葉常夫(西田敏行)がかつて葬儀社に勤めていたことがあったので、その

ノウハウを受け継ぎながら、遺体への接し方を学ぶ過程がよかった。

「死体じゃない。遺体として扱うように」

つまり、遺体はあくまでも人としての尊厳を大事にしながら、遺族のもとに

返すまで、敬意を払って接することを教えてくれた相葉。

「遺体にむかって、話しかけてやるんです。すると表情が変わっていくんですよ」

この言葉がジンと胸に響いた。

相葉のアドバイスのもと、泥まみれになった死に顔に化粧を施す遺族。

すると綺麗な顔に変わっていく。

映画でも遺体安置所の混乱が伝わるが、実際はもっと大変だっただろうなぁ。

火葬に回せるのが一日4,5体。他の県での受け入れが可能だったとはいえ、

実際は、火葬にまわせなかった遺体もあったのではなかろうか?

最後に、東日本大震災で亡くなった方々のご冥福をお祈りします。

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