劇場にて鑑賞
A Day In The Life

解説
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンが製作
を担当し、アメリカでスマッシュヒットを記録したSFムービー。
突然地球に難民として降り立った正体不明の“彼ら”と共に暮らすこと
になる人間の困惑と、マイノリティーとして生きる“彼ら”とのドラマ
をしっかりと見せる。
本作で監督と脚本を担当し、デビューを飾ったのは新人のニール・ブロン
カンプ。
俳優たちも無名ながらも迫真の演技を披露する。
そのオリジナリティーあふれる物語と、摩訶(まか)不思議な“彼ら”の
造形に目を奪われる。

あらすじ
南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に正体不明の巨大宇宙船が現われ、そのまま
とどまってしまう。
しかし、エイリアンは襲撃に来たわけではなく、宇宙船の故障で漂着しただけ
だった。
追い返すことも出来ず、やむを得ず彼らを難民として受入れることに。
それから20数年後。
共同居住区“第9地区”はいまやスラムと化し、地域住民の不満は爆発寸前に。
そこで超国家機関MNUは、エイリアンたちを新たな難民キャンプへ強制移住
させることを決定。
プロジェクトの最高責任者に抜擢されたエイリアン対策課のヴィカスは、さっそ
く彼らの住居を訪問し、立ち退きの通達をして廻る。
ところがその最中に、不注意から謎の液体を浴びてしまうヴィカスだったが…。
A Day In The Life
この映画、アカデミー作品賞、脚色賞、編集賞、視覚効果賞ノミネートされた

話題の映画ということもあって楽しみにしていました。

以下ネタバレあり

映像はハートロッカー同様、ハンディータイプのビデオで撮影したかのような

リアルさがあり、3000万ドルという低予算の映画で、南アフリカ共和国出身の

無名の俳優らを使ってるし、ストーリーも斬新だった。

エイリアンが居住している第9地区、ここはトタン屋根の家が軒を連ねるスラム

街、そこに入ったMNUのメンバーは、甲殻類に似た外見で「エビ」と言われていた

エイリアンの強制移住に乗り出す。

その作業の責任者であるヴィカスは謎のウイルスに感染し、徐々にエイリアン化

していく。

MNUはヴィカスの身体の変化に目をつけ、研究材料にしようと捕獲に乗り出すこと

になる。

今度は追う立場から追われる立場になる。

第9地区に身を隠したときに知り合ったクリストファー・ジョンソン親子と交流

をするうちに自分の身体が元に戻るかもしれないという情報を聞き出す。

それはある条件を満たさないといけない。

ラストはちょっと哀しい。

万人受けはしないが、観てほしい映画である。