天使になった子のきょうだいがお腹に来てからの、天使と下の子の関係の話です。

私が入院してから、旦那は家で「長男と2人で留守番。男の会話をしている」んだそうです。
そんな旦那さんは普段は理論的に考えるタイプなのですが、ゆるい思考回路の私の影響か、突然フワッとしたことを聞いてきました。
(ほう...?)
「一部は知ってたけどこの部分は聞いてなかったですね。
「今回は想像してるよりずっと落ち着いて手術できると思います。僕らが叫んだりする事態になることも多分ないですし。
「ねえ
今お腹にいる赤ちゃんは、もっくんの後ろに並んでたの?」
へっ?

「後ろに、並んでたの??」
私が胎内記憶の本と死産に関する本を何冊か読んでいたので、お空の話を聞きたかったみたいです。
著者や、記憶を話す子供が違ってても、だいたい兄弟はお空の上で一緒に過ごしてた仲良しか、空に帰った子が笑ってる赤ちゃんを探してスカウトするらしい、というような本で読んだことを伝えました。
そっかぁ
一緒に遊んでた子だといいな
と5歳児のように納得し、
下の子が生まれて喋れるようになったら聞いてみようと言っていました。
旦那の携帯の待ち受けは今も、お空へ行った長男の写真で、
揉めた時の旦那の決め台詞は
「別居するなら、もっくんと子どもは僕が連れて行く!」

と思いつつ、
「それは困るなぁ」
と言うと
「ね、困るでしょ」
と和解ムードへ。
我が家の平和に一躍買っています。
今度の帝王切開のために、前回の病院で以前に書いてもらった術後に使った薬リストを「これ医療連携で届いてますか?」と担当医にお見せしたら、

あーーー、大変だったんですね。
これ死んじゃうこともある(ほど緊急の時に使う)やつですね。
うちの病院でも緊急で搬送されてきた妊婦さんにこの処置をします。
放っといても助かったかもしれないけど
この薬と輸血のおかげで助かったのかもしれない。
早剥になると、全身の血液を固める成分が胎盤に集まって来るんですけど、その胎盤自体がとれちゃうので、固める成分がなくなって血が止まらなくなっちゃうんです。この時は、そうなる前に輸血開始できたんですね」
長男も一緒に助けられたら良かったのにと今でも思いますが、病院で健診の時に長男が除脈してなかったら、私は家で大量出血で今いなかったかもしれません。
次の子の妊娠でまた産婦人科にお世話になれたから、長男の活躍がより分かりました。

もしそうなったとしても、自己血もあるし、この病院は大きいから輸血もいっぱいあるから大丈夫ですよ」
長男のことがなければ、私はこの総合医療センターには来れませんでした。
お兄ちゃんは、きょうだい想いで、両親想いで、
赤ちゃんのままニコニコ眠っている、我が家の大事な守護神です。