お腹の新しい家族のために
池川明先生の本を新しく1冊買って読んでみました。
『子どもはあなたに大切なことを伝えるために生まれてきた。
「胎内記憶」からの88のメッセージ』
雲の上からお母さんを選んでくる、とか
兄弟は生まれる前から繋がりがある、など
以前に読んだことがある内容が多かったですが、
心に響いたのは天使になった子どもについての話。
「命をかけてメッセージを届けてくれる赤ちゃんは、強いたましいの持ち主です。そして、そんな赤ちゃんに見込まれ、選ばれたお母さんも、本来、それを受けとめる強さを持った人です。」
「赤ちゃんはどんな理由で雲の上に帰っていくとしても、遺される人に必ず、大きなプレゼントを置いていってくれます。」
子どもが亡くなったときは、そんなことより生きていて欲しかったと思ったけれど、その子の妹を育てながら生きている今は、納得できます。
健康だと思っていた私は、妊娠中は投薬が必要なほど血栓ができやすいということがその後の検査で分かりました。
おかげで、30代から血液に良い食事を心がけ、妊娠していないときも血栓ができそうな行動を避けるようになりました。
そしてお腹の命の尊さを知りました。
夫は、子どもが生まれるのは普通ではなく奇跡だったと実感し、家族と過ごす時間がより多くとれる仕事に転職し、家事育児を手伝ってくれるようになりました。
長男の死を通して、次の子を無事に産むための医療的サポートを受けたおかげで、元気な妹を地上に迎えることができました。
全く泣かない子どもを産んだ後だったから、妹の赤ちゃん時代は泣いても嬉しくて。
今日も泣いてる〜ありがとう
という感じ。
そして産前から気持ちが繋がっていたからか、
泣いてもミルクかおっぱいか抱っこですぐに泣き止ますことができ。
2歳になりましたが、
今まで私たち夫婦は協力して、
感情的に娘を怒ることなく、育てることができています。
毎日一緒にいても(保育園には行っていますが)、
1日に何十回もかわいいと言って見飽きることはありません。
本の中に、受精から2歳くらいまでの間に
子どもの脳の神経回路が成熟するということの解説で
「お母さんが妊娠中、幸せな気分で過ごし、2歳くらいまでのあいだに愛情をたっぷり注がれて育った子供は、扁桃体を中心に大脳辺縁系の神経がうまく育ちます。そして、脳に「この世界は楽しいところ」という情報が組み込まれるので、明るく積極的な性格になるのです。」
と書かれていました。
娘はちょっと気が強いところはありますが、明るくのびのびと、ポジティブな性格に育っている実感があります。
マイペースで、よく笑い、よく喋ります。
ぜーんぶ、長男のおかげだな、と思っています。
お兄ちゃんが命がけで送ってくれた妹、と思うとさらに御光が差して見えます。
本の最後の方に書かれている「どんなつらいときも、まず、今ある幸せに気づいてください。大変な子育てでも、お子さんが生きてそこにいる幸せに気づいてほしいのです。それが、子育てを楽しむ第一歩です。」
という言葉。
毎朝、娘が目を覚ますたびに
今日も親子で生きて朝を迎えて本当に嬉しい、と思えること。
これも長男のおかげだな、と思いました。
息子が亡くなって4年近くなる今、そのように感じています。
強いたましいのお兄ちゃん、いつもありがとう