不育症で毎日12時間おきに自己注射を打っている妊婦ながら、無事に13週になりました。

 
早いなぁ♪
と思う反面、妊娠が進むほど不安も増えています。
 
妊婦健診に通っている大学病院で
新型出生前診断 NIPTを受けてきました。
私の血液を20ml採決してもらって米国に送り、血液から検出される胎児の遺伝子に
13,18,21トリソミーという染色体異常がないか調べてもらう検査です。
 
お値段なんと、20万円...。
 
今日のブログにはその検査を自主的に受けた経緯を書きます。
 
 
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出生前診断といえば、中学生の頃に自分の見解を書いて先生に提出する機会があり、
どうしよう、何とも言えない...と唖然としたのを今でも覚えています。
命の選別のような印象がありました。
 
 
過去の妊娠中は、染色体異常を調べる検査は受けるつもりなく、そして受けずに過ごしました。
 
1度目の妊娠時は30歳弱だったこともあり、染色体異常の確率だけ見てまあ大丈夫だろうと思い、また胎児にリスクのある羊水検査などしか知らなかったので深く検討しませんでした。
 
2度目は、1人目を胎盤剥離(の疑い)で亡くしてしまったため妊娠時のリスクに詳しくなっていたけれど、
総合周産期センターに通院していたので、もしも妊娠後期に染色体異常で胎児死または長く生きられないとなってしまったらTo Lack/既往帝王切開後の経膣分娩をお願いしようと思っていました。
とりあえず、その子の限界まで生きてもらおうと。
結局、お腹の子は異常なしのまま生産期に入れたので、子どもの命のリスクを避けて帝王切開を選び、健康な子が生まれました。
 
 
で、今回の妊娠でなぜ出生前診断をするに至ったかというと以下のような理由です。
 
ダイヤグリーン過去に経験がある、後期での死産への心配が強い。
そして私は3度目の帝王切開になるので、子宮破裂リスクがあり妊娠後期の経膣分娩は不可能。
臓器癒着や今後の前置胎盤の可能性を考えると帝王切開を最後にしたいが、生児を得たい。
(↑医療機関によっては4度目の帝王切開も可能で禁止されているわけじゃないですが、推奨されてもいないです)
 
長く生きられない子という情報が医療の進歩で早く得られるなら、母体のダメージを考え、帝王切開をしなくても済む妊娠中期までにできれば知りたい。
 
13トリソミーか18トリソミーが陽性となった場合は、お腹で亡くなってしまうか出生後にあまり生きられず亡くなる確率がかなり高いため
自分の決めたタイミングで子を見送るのは本当に本当に辛い判断となるけど、結局辛い別れが訪れるのであれば、できれば胎動を感じる前に見送りたい。
 
 
主に私の身体と心を守るための理由です。
そして命を選択したいというよりは、
出来れば生きている2人を我が家で育てたいという想いからの出生前診断です。
 
 
21番トリソミー(ダウン症)も今回の検査で自動的に検査されますが、
その陽性が出た場合は、ダウン症を持っていても長く生きてくれる可能性に懸けて妊娠継続の予定です。
 
 
 
 
妊娠後期までお腹を蹴ってくれていた1人目を棺に入れて火葬した喪失感と、
生きている娘を子育てしてわかった
日に日に信頼関係が出来て深まっていく愛着、
その両方を体験しているから
 
中期の人工死産は絶対つらいけれど、
一緒にいた日が増えるほど、心身のダメージが大きくなるのが容易に想像できます。
 
だから陽性が出た場合の覚悟を決め、
20万円支払い検査をしました。
 
 
 
「夫とよく話し合って」と不育症のベテラン先生に言われていましたが
夫は私の話を聞いて
「陽性だった場合は、命の終わり方の倫理の問題だね。
その検査で
妻の心身の負担が軽くなるなら受けよう。
(できれば妻のヘソクリで)」
というようなことを即答でした。。
 
 
 
次回は大学病院のカウンセリングと、NIPTがどんなだったか書きたいと思います。