※タイトルからお察しかと思われますが、再妊娠の話題です。
死産後から、いつか無事に地上の子を迎えられるまでのブログにしたいため、書かせていただこうと思います。
妊娠の記事がおつらい方はスクロールされないでくださいね。
新しい命を授かって間もない頃、産科で「不正出血があるので安静」と言われ、仕事の打ち合わせを取りやめて心配しながらソファーで寝ていたら、夢をみました。
それまで、誕生死してしまった息子が夢に出てきたことはなかったのですが、めずらしく神秘的なことが起きました。
温かくて重い長男を抱っこしている夢でした。
亡くなったときのままの安らかな顔で、すやすやと眠っていて、口の周りの布が蒸気で濡れちゃって
「でも、これで息してるのが分かるからいいか〜」
なんて言いながら子守をしている夢でした。
抱っこ紐に長男を入れたまま仰向けに寝っ転がって(現実ではそれは危ないかもしれないけど)、お腹の上に乗っかって両手を広げている息子を見ながら、
うぅ、お腹があつくて重い...
と思って目覚めました。起きた瞬間に、ぺたんこのお腹が見えて、でもお腹にはまだ数ミリの小さい弟か妹がいて、その子のために安静にしているのを思い出したのでした。
天使になった息子が、ぎゅっとしてくれた弟か妹。
旦那さんが「もっくんが会いに来てくれたの?いいな〜!」と言ってくれました。
染色体異常でいなくなってしまうのが心配で、安定期まで家族にも口外せず旦那とお医者さんとで見守っていた小さな弟か妹。幸い逞しく心臓を動かしてくれて、少しずつ大きくなって、ようやく流産と早産の境目である22週を超えることができました。
この子を妊娠する前は、生まれたての長男が天使になってしまって1年以上経過しても、人の子育ての話を聞いてモヤっとしたり、鏡を見たときに、長男に似ている顔のパーツを見て涙が出てきて突然情緒不安定になったりしていました。
私は前回の出産で大量出血になったけど、お医者さんが子宮を温存してくれたのに、また同じように赤ちゃんを失ったら怖いという理由で子供を諦めたら前に進めなくなってしまうのではないかと思うようになりました。
命懸けになるけれど、また子どもを産むのにチャレンジしてみようと思いました。
死産してから1年と数ヶ月後が経った頃、ようやく染色体異常の壁を越えて育ってくれる赤ちゃんがお腹に来てくれました。
妊娠前から1回分の予約を入れてもらっていた大学病院の不育症外来の予約の日程を早め、妊娠6週で受診しました。
不育症専門医のいる病院(※)のひとつです。お目にかかった不育症チームの先生方は、それぞれに丁寧で安心感があります。
「妊娠してますね、ではヘパリン始めましょう」
とスムーズに不育症の治療がスタートしました。
※ 不育症の先生のいる病院リストはこちら http://fuiku.jp/link/
原因不明の死産をしてから、天使ママさんブログで知った「不育症検査」をし、その結果が微妙に陽性だったことで、妊娠前から診てくれる周産期センターを探したのを思い出します。
妊娠前に、大学病院の生殖全般の医師との面談、のちに不育症チームの先生と面談し、私の場合は横浜のクリニックで検査した結果を診てもらって、2度目の検査が必要な項目は再び血液検査をし、不育症のボスの先生に妊娠したときの治療方針を立ててもらう、という事前準備をしました。2度目の検査結果が更に正常値を外れていたため、治療はバイアスピリンの服用だけでなくヘパリンの自己注射を1日2回することになりました。
毎回待ち時間は長かったけれど「不育症外来」だったので、お腹の大きな方や新生児を見かけることもなく、周りにいる人たちもきっとみんな大変だったんだなと思いながら通いました。
私にとって、一度赤ちゃんを亡くされた方が再妊娠したブログ、無事に出産されたブログは励みでした。無事に産めてから書こうかなと思っていましたが、不育症治療をしながらの妊娠も山あり谷ありで、同じような境遇の方に少しでも役に立つことがあればと、今回の妊娠経過のことも書いていこうと思います。