もしかしたらどなたかの役に立てるかもしれないので、私が不育症の再検査をすることになった流れを書きます
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数ヶ月前、不育症専門のクリニックで受けた血液検査の結果、いくつかの項目で陽性反応が出ていました。先生は、前回の妊娠経過が重篤でなかった(本来は、体重などが平均に行っていないまま妊娠が進んで、ついに血流が止まってしまうというのが典型的だけれど、私の場合は赤ちゃんが亡くなる日まで平均的な成長曲線を辿っていたため)のも考慮されて、次の妊娠用に低用量アスピリンを頂き、診察は終わりました。
数値はそんなにひどくないと言われたものの、検査結果を片手に先生が書いた『不育症学級』の本を読んだら、私は不育症のリスク因子の中の、抗リン脂質抗体が怪しいと分かりました。
リスク因子の参考)厚労省のFuiku-Labo : 不育症のリスク因子
参考)先生の書かれた本『不育症学級』
抗リン脂質抗体の妊娠合併症のなかに「妊娠10週以降で、他に原因のない正常形態胎児の死亡」というのがあることが気になり始めました。
長男の妊娠経過は順調で、生まれたときも心臓が止まっている以外はすごく健康そうで、解剖はお願いしなかったものの体に障害があるようには見えなくて、ずっと、なんでだろうなんでだろうと思っていたからです。
病気の検査基準などを読むと、抗リンの診断がおりるには、12週間あけて再検査する必要があると書かれていました。
参考)難病情報センターの病気の解説:APS
石橋を叩きすぎなのかもと思いましたが、次回の妊娠時に自己注射のヘパリンが必要かを確かめたいし、妊娠した時も診てもらえる不育症の先生がいる大学病院に行ってみようと思い、セカンドオピニオンのようなかたちで、クリニックより家に近い大学病院にて2度目の検査を受けました。
近い親戚や家族に血栓系の病気をした人がいないこともあって、家族は半信半疑でしたが、天使になった長男が残したメッセージかもしれないと思って追求しました
3日間で、8本の採血でした
1回目の検査で引っかかった項目を中心に調べて頂いたので費用は1万円強で済みました。
結果が出る前に人間ドックを受けたら、血液検査は健康Aランク。
でも!
不育症の再検査の結果!
一部の項目で、さらなる異常値が出ていました。
先生いわく
「数値は変動します。免疫のバランスが調子がいいときもあれば、悪いときもある。同じ検査でも日にちを開けると違う結果が。」
とのことでした。
厚労省の不育ラボの治療成績のページを見直すと、抗リンの項目は「再検査陽性」と「再検査陰性」で数字が分けて書いてあります。
1回だけの検査では擬陽性の方もいるそうな。私は2回連続して陽性だったので、抗リンの診断となりました。
そして、異常値が高くなっていたこともあって、妊娠した際は飲み薬だけでなく、ヘパリンの自己注射も勧められました。私の病名が診断されると、平成24年1月頃から保険適応になったとのことで助かります。
最近わかったメカニズムなんですよね。研究してくださった方々に感謝しかないとはこのこと。
先生は、
「基本的には赤ちゃんを得る確率っていうのは8割9割。」
と言ってくださいました。(厚労省の統計資料で染色体異常を除いた妊娠成功率は86.4%)
めざせ8割9割!!(><)
インターネットで調べると指定難病と書かれているし、人数の少ないレアな病気のように出てきて焦りますが、周産期センターで聞いた感じでは同じ病気の妊婦さんは多そうな雰囲気です。
旦那さんは、一緒に先生の説明を聞いてくれた後で
「妻、指定難病だったの?」
と驚いていましたが、ほぼ前回の主要因が特定され、次の対策が立てられたことを「良かったね」と言ってくれました
1%でも無事に生まれる確率が上がることが分かったから、1日2本の注射もがんばれる気がします
まだ、おなかに誰もいないけど...