術後5日目、まだまだ傷は痛みますが、赤ちゃんのお世話もないので、退院できることになりました。旦那さんと赤ちゃんと家で過ごす時間が延びるので嬉しかったです。
朝の回診で、執刀医の先生にホチキス除去をしてもらって、旦那さんが会計などの手続きをしてくれました。
妊娠中に水通ししていた、新しいベビー服を着せてもらった赤ちゃんがベビーベッドに乗ってやって来ました。
服が一回り大きかったけど、黄色が似合っていました。
もっと小さな赤ちゃんには、天使ママが作っているお洋服を病院に用意してもらえることもあるそうです。
(あとで知った、天使ママさんが小さなベビー服を縫う活動↓
など)
棺に入れるのは悲しいけれど、さぁ、帰ろうね、という気持ちでした。
私は、入院のときに着ていた服を着ました。
お腹には厚いガーゼを貼っていたので、マタニティズボンで丁度良かったです。通販でパジャマの上に着るガウンを買ったりして、丁寧に入院の準備をしていたけど、あっという間に入院は終わってしまいました。
入院していた部屋で、献花をしていただきました。葬儀屋さんがお花を準備してくれていて、まず私が赤ちゃんの胸のところにお花を置いて、そのあと、部長先生と執刀医の先生、助産師さんや看護師さんたちが列になって順番にお花を息子の周りに置いてくれました。手術室でお世話になった方もいらしたと思います。
泣いて「かわいいですね」と言ってくださる方もいて、ここのスタッフの方々に見守ってもらえて良かったなと思いました。
段取りに慣れた様子でこの「献花」が行われていて、妊婦検診の上のフロアでこのようなことが行われていたとは...、こうやって退院していくお母さんと子が、時々いるんだなと思いました。
「次をね...!」と先生に励まされたときはまだピンときませんでしたが、師長さんに血液検査の数値と一緒に、基礎体温表の用紙をもらったときは、また妊娠できるように応援してくださっているような気がして嬉しかったです。
棺は、葬儀屋さんたちが病院の裏口から駐車場に運んでくれて、車に受け取りました。
私は、妊婦さんに会わなくて済むルートを、師長さんに案内していただき、病院をあとにしました。