初めての子どもを緊急帝王切開で救えずに亡くし

もう7年も経っていました。


その間に不育症を検査し妊娠と治療を経て

2人の幸せな育児がドタバタと始まり

あっという間の7年でした。


今回、奇跡の最後の子どもを無事に出生することができて

今は私の膝(おなか?)の上でスヤスヤと

寝息を立てる新生児と一緒にいます。


お腹がキリキリ痛む入院中に

ベビーが検査などで部屋にいなくて静かだと、

最初に生まれたもっくんが天国へ行ってしまったあとの入院の日々を思い出しました。


こんなにお腹が痛くて

貧血で

歩けなくて、

帝王切開したのに

赤ちゃんが無事でないというのは

ただのお腹を切った人みたいで。

あの経験は何だったのだろう。

もっくんはどうして今いないのだろう。


何度かわいい新生児を育てても

やはりきょうだいはみんな個性があって違って可愛くて

もっくんを失った悲しみは

悲しみ自体は薄くなり思い出になっていくけれど

決して埋まることはないのだなと実感しました。


いない、ということを抱えて

心に穴を開けたまま生きていく、

天使ママ、天使パパたちってきっとそうなんだろうなと思います。


もっくんを育てるのは

私が空へ行った時の楽しみにしよう。

もっくんの出産のために買って

子ども4人を産んだあとに病院で着ていた

お気に入りのチェックのパジャマを

私が死んだら着せてもらおう。


今膝の上で寝息を立てている末っ子ちゃんは

まだ白い病院の産着を着ていて

テーブルの上に置いてある

もっくんの生後の写真にそっくりです。


特に顔の上半分、目元が同じだから

上から見たらそっくり。

あたたかい、呼吸するもっくんって

こんな感じだったんだろうなぁと

入院最後の日に、神様から特別な時間をもらったような気持ちです。


明日には、産着からベビー服に着替えて

賑やかな家で、末っ子ちゃんの個性が

日に日に強くなっていくはず。

そしてドタバタの育児の中で

あっという間に新生児感は抜け

1歳になり歩き

2歳になり喋り、

大きくなっていく。


静かに抱っこできる今夜はなるべく起きていようと思います。