九曜社5周年記念公演
『電波少女は偉大だったと思う』
十三スペースコラリオンでの公演




一切素性を明かさない小説家、ペンネームは“電波少女”。電波少女のフォロワーたちのオフ会がある山奥の小屋で開かれた。それはある悲劇のはじまりだった。サスペンスSFミステリーコメディと九曜社得意技のゴッタ煮で必ずあなたも騙される。



山奥の小屋で発見された4名の遺体。

脳内に遺った記憶の中に入り、読み取り、自分の意識の中でその空間と出来事を再生する。

そんな研究が行われるようになった2030年。

この辺りがSFの部分。


発見された4人の遺体と、その同時期に起こった誘拐事件。

それを解き明かしていくという辺りがサスペンスでありミステリーな部分。


私はサスペンスSFミステリーだけでも十分であったように感じた。

その中で入る笑いの部分はこれらを活かすためのモノであって欲しかった。


コメディは難しい。出演者の事を知らない観客を笑わせることは泣かせることや感動させることより遥かに難しい。


今回の話しは脳内の記憶の中にブレインダイブするのをストーリーの筋としているのですが

正直突っ込みが弱い。周りの出演者のアドリブが多かった?のもあるのだが

確かに全てにおいて突っ込みはしているのだが、弱い。だからボケが薄く感じる。


見た目で笑わせる、予定していないことで笑わせる。

これだけではさすがにコメディと呼ぶにはいたらないと思う。


コメディは単純なストーリーで良い。笑いは演者の力量でが本筋。

これが私の持論なんです。


それ以外は面白かった。

だからこそ、

サスペンスSFミステリーなのだ。


朝比奈心来さん(百崎さわさんが自分自身を映し出すとこうなるらしい)

電波少女の編集担当者役の°RUMさん

桜蘭さん

電波少女。梶井思初(ことは)さん