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しろみそ企画第32回公演
『くたくた〜星屑を打ち上げる場所から〜』
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240610/19/mokku-0514/49/ca/j/o0763108015449900173.jpg?caw=800)
あらすじ
これは、とある星から星屑を打ち上げる仕事をしている少年バラウタのお話。
夜空を見上げれば瞬く星たち。その光の殆どが遠く遠くの星たちの光。
バラウタは星空をさらに輝かせるために星屑を空へ打ち上げる仕事をしている。
ここは星屑を作る工場と採掘するロボット、そして少しの人間だけの星。
今日もバラウタは相棒のベン(犬)と大事ノートを片手に
全宇宙の星空を見上げる人たちの為に星屑を打ち上げる。
大事な事を忘れがちなバラウタはいつも大切なノートをメモって。
あらすじとは書いてますが、これはこの物語を見るにあたっての序章というか前説的なものです。
物語は、こういう設定の基始まります。
ステージはステラ(バラウタの保護者)率いるステラロボット整備所
生ゴミの王ミヨイ(美沙香)率いる生ゴミのエリア
ウェルネ市長、製鉄所所長(なかしまひろき)率いる鉄屑の星の政府機関本部
アリアーニ(雨下結音)率いる窃盗団の基地の
この4つの場所での展開となります。
そこにトランコ(佐倉こうめ)率いる地球政府と謎のロボット殺しヘンリー(杉野叶依)が絡むという感じです。
全体としては、ディズニー映画を観ているような感じで
ミヨイは孫のタミアラ(中山明菜)の為に
バラウタの保護者ステラは、バラウタはもちろんむすめアンナ(森山瑛美子)ために
人工頭脳を持つロボットハッブル(紫乃桜愛珠)とウエッブ(もぎ)はバラウタのために
最初は頼りないと思っていた市長も市民とロボットたちのためにと
窃盗という悪い行為(犯罪)もありましたが
人と人(またはロボット)との繋がりが、全て誰かの為にという
自分本位ではなく「思いやりの心」があっての全てのストーリーが成り立っていて
そこに盗賊のアリアーニのバラウタへの、治安維持隊の隊長アーサー(森本憲)のアンナへの
治安維持隊のジャックス(古川智)のタミアラへの
同じく隊員ダニエル(坪田直大)のアリアーニへの
との恋愛模様を交えながら展開
誰かを傷つけるとかいう内容でなく、最後まで温かい気持ちを持って観ることが出来る話でした。
随所に笑いも入っていて
トランコの側近のポワティエ(中野智佳子)と日下部(いのうえ誠)のおふたりや
アリアーニ窃盗団のチルダ(三波よしこ)やロボットのジャコバン(太田裕介)も、かなりユニークでした
特に市長の秘書ヘレネ(上野はるな)は完全な笑い担当の様な役で十分に笑いを取っていたように思います。
その笑いがあって、アリアーニが捕まえられたバラウタを助けに向う場面や
ハッブル•ウェッブの2人がバラウタを助けるために自分たちの障害の事を考えずバラウタとの記憶を知能の中から消そうとする場面、さらにどうしても最後のバラウタとの出会いの記憶を消す事が出来なかったこと
この星を救う為に自分の生命を顧みずバラウタが立ち向かう場面など涙するシーンもより強調されたように思う。
散りばめられていた謎も最後にむかうにつれどんどん解き明かされ
本当によく出来た話でした。
この舞台を紹介していただいた三波よしこさんに感謝です。
最後に
私が印象に残ったのは
窃盗団のアリアーニ、スッとした感じで殺陣もカッコよく
バラウタへの想いも上手く表現
子分たちへの思いやりも上手く演じていたと思います。
バラウタの活躍はもちろんなのですが、最初から最後まで大活躍で凄いと感心したのが犬のベン(滝澤仁悟)
全ての人と絡み、時には四つん這いでステージ中を駆け回りと大変だったはずです。
お話しの内容も出演者さんの演技も良かったと思います
が、このしろみそ企画の公演
この公演をもってしばらくの間お休みということです。
環境が早く整い、また夢がいっぱい詰まった公演を楽しみに待ちたいと思います。