
初めて行った扇町ミュージアムキューブ。
全身肌が青く産まれたオサム。
幼少の頃、母はそれを苦にしてオサムを
この世に恨みを持つ幽霊が多数出る墓場がある森に「食べ物は持ってくるから」と言い、その場に置き去りにしてしまう。
自分が青く生まれたからと自分の本心を中に閉じ込め小さい小屋で一人で生活していくオサム。
そこで起こる悲劇的な話。
幽霊たちの恨み、浮浪者の男、SNSでバズるためにやってくる若者たち、オサムの可愛い顔をした妹、ふとした事で一緒に過ごすこととなった娘、警察官に、そして母親。
イジメや政治、現代の社会の抱えている問題点も多数含んでいると思われる内容を
笑いもつくり、胸が苦しくなるような感じが続くのにも拘らず、でも最後までのめり込んで観ることが出来ました。
手に持ったライトを使った照明効果もリアル感をましていました。
総勢役100名の役者さんたちを4つの組に分け、私はガシャドクロ組の舞台を観賞させていただきました。
この組はやり手の方が多いと前評判で聞いていましたが、評判通りひとりひとりの個性が凄く凄いのに、話の決して邪魔をしていない素晴らしい役者さんたちばかりでした。
他の組のを観ると違った印象を受けたとの感想を聞きました。これは心残り。
重くてもストーリーは解りやすい、でもこのお芝居は役者さんたちの技量を感じる舞台でした。こんなお芝居だと、役者さんもやりがいもあるし楽しいんだろうななんて思えました。