『劇場版紙芝居『灰と仄』』
紙芝居屋:ずっく
普段は紙芝居をしているずっくさん。いろいろな所で紙芝居をしたり、朗読をしたり
先日はこの後に劇を行う彗星マジックさんの本公演にも出演したりと活躍中。
【あらすじ】
【仄】ソク/ショク/シキ・ ①ほのか。 ② かたむく。
かたわら。 ④いやしい。(「厂(がけ)+人」を合わせ て、人が崖や壁にぶつかって姿勢を崩す情景)
劇場での紙芝居に挑戦です。 大人の紙芝居、 子どもには刺激が強すぎるかもしれませ ん。
愛と憎しみ、ロマンスとサスペンス、 甲斐甲斐しさと如何わしさを詰め込んだめくるめく物語です。
紙芝居の中で登場する人物を巧みに使い分け、本来の紙芝居というより完全なひとり芝居でした。
お客さんを紙芝居の観覧者として話しかける様は、R-1としてでも参加出来るんじゃないかと思われるような間の取り方で、
舞台に出る人ってやっぱり凄いなぁと思わせる場面でした。
紙芝居の中で登場する、動画配信の視聴者、地下アイドルを応援する人などのあるあるネタ(いるいるこんな人)は、ホントによく観察されていて
笑っちゃいました。
最後は、紙芝居と紙芝居屋さんのシンクロという形でしたが、結局は幸せなのか悲惨なのかもっとハッキリさせても良かったんじゃないかと思いました。
『落花生』
活動弁士黄色:米山真理
八衛:益田杏花
玉藻:池山ユラリ
【あらすじ】
時は1900年代前半。 無声映画の傍らで、 台詞、補足、人に よってはその内容さえ変更し嘆くる職業、 活動弁士の物 語。
ほぼ男性が占める弁士の中で孤軍奮闘する女性弁士、黄色は千載一遇の仕事の機会に恵まれ、 押し掛け弟子の八衢 (やちまた) とともに撮影所へと向かうも、撮影の見学を拒 まれ、 面会も拒まれ、 挙げ句の果てにはその理由も聞けぬ 始末。果たしてその映画とはどのような内容なのか。 見学も面会も叶わぬ理由とは如何に。 波乱万丈、懐かしくって面白い、総天然色活動演劇、ここ に上演!
前回の本公演の後に行われたワンコイン(500円)シアターで観たものです。
前回は2時間超えの作品を観たあとでの公演だったので化粧など出来ていなかったものも丁寧にされていて
そのためひとりひとりがちゃんと際立っていたように感じた。
この作品はもちろんなのですが、毎回思うのは長い台詞を役になりきっているとはいえ覚えられる凄さ。
そして彗星マジックでは、毎回何かしら新しい(?)ことをやってくれているのですが、この作品では「手話」を見事に覚えて使っているんです。
と、益田杏花ちゃんの表情がドンドン魅力的になってきているように思えた。