アリスは不思議の国の夢を見た。




アリスの周りは退屈でいっぱいだった。
同じリズムで繰り返される朝と夜。
起きているより夢の方がよっぽど楽しい。
そんな時、帽子屋は言った。
「白いウサギを追いかけて不思議の国へおいきなさい」
その先でアリスは青年と出会う。
「死んだ人が星になるのなら、ここは夜空が一番綺麗な場所だ」
これは星空と一人の少女の物語。
アリスは不思議の国の夢を見る。

日本橋にあるインディペンデントシアター1stで行われた
「アリス・イン・スランバーランド」
を7日の土曜日14時の部、観賞してきました。

客席は満席に少し足りない程度。
今回舞台で使われたセットはこの垂れ下がった出演者さんの名前が書かれた(名前は物語には関係ありませんでした)5本の布のみ。
いつも感心するのは、最小限の道具だけなのですがそれを上手に使って
あらゆるモノに見せていくという演出。
かえってキッチリと出来上がったセットよりも想像の中で見ることが出来るこういうセットの方が私は好きなんです。

作・演出の銭山伊織さん
部隊長(人間国)として出演もしていました。
今回は、コロナウイルスの影響もあり、舞台後の出演者さんたちとのふれあいタイムがありませんでしたので
出演者さんたちの写真は撮れてません。
ということで
以前に他の舞台に出演した際に撮らしていただいた時のがある方のみ画像もつけての紹介です。
不思議の国のアリスを題材としているために
ファンタジー的な話の中に
人間軍と不思議の国軍との戦争の中での「人が生きる」ということや
現代人が陥ってしまっている悲しい現実などのメッセージ性もあり
愛・友情など
泣ける場面、笑える場面、考えさせられる場面と盛りだくさんな内容が含まれていました。
逆に詰め込み過ぎた感がありましたね。
これ、たぶん2本分くらいは楽に出来るような内容だったような、そのため柱の部分を何処にしているのかが私には解りにくくなっていました。
亮介くん(人間国の兵士)が、隊長を亡くした後での熱演部分も何故か残念な気持ちとなってしまいました(イケメンに対するヒガミなのかも知れない(笑))
この辺をメインにしたのを見てみたいです。
ただ、最近父親を亡くした私にとって「心の中に生きる」などのセリフ(正確ではありませんが)は、同調する部分は多かったです。
上田あやみさん

不思議の国軍の兵士(ナイン~シックス)
隊長のジャック林和弥さん、兵士テン横濱康平さんとの掛け合いがとても面白くて
兵士という堅苦しくなりがちな場面の中でも、独特の間と特徴的な声(この声好き)で
その世界を演じていました。
丈野瑞歩さん
アリス役、
とっても小さくて愛らしいのですが、パワー溢れる演技です。
米田燈朗さん
人間国研究者・兵士
鎌田恵弥さん
女王様。様って感じがとてもよく出ている。でもこんな人ほど本当は優しい方なんでしょうね。
赤松英美さん
アリスのお姉さん。とっても美人。
野倉良太さん
この物語を進めていく進行係的な存在の役。
帽子屋さん。
でも、私には終始チュートリアルの福田くんに見えていた(笑)
最後は池山ユラリさん
人間国と不思議の国を行き交う郵便やさん(って表現でいいのかは分からない)
和平案の文章を入れ替え戦争を続けさせる結果に。
彼女の「私には関係がないから面白い」や「目をそむけている」などの台詞が私にはこの舞台で一番印象に残っている。
最近、こういう人の陰の部分を演じることが多くなっている…。闇・闇・闇
スランバー(居眠り)と言うことで、全てが夢の世界だったのかも。
あとから…、使う報告したらゲネの時の写真送ってくれた。