夢と日常、つまりは現実。
戻らない時間を
一定のリズムに乗せておくる、
音楽律動劇。

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がおおくりする「その夢、むこう【再編】」

日曜日の14時からの部を観てきました。
約45分のお芝居です。

「宇宙飛行士になりたい」と語る男、「天才プログラマーになる」という男、「歌手になる」夢をもつ女、「花屋さん」が将来なりたい仕事の女、そしてもう一人の女。

この5人は「夢がかなったらまた会おう」と約束する。
その時には子供がいたりして…、ハゲていたりして…などと笑いながら。

やがて、時は過ぎ

小さな夢だったかも知れない「花屋さんになる」彼女はちゃんとその夢を叶えていた。

「歌手になる」歌手って何?
単に歌っていれば?
メジャーデビュー?じゃあ、インディーズじゃだめなの? 
「Mステ」や「紅白」に出れば?
人から「この人は歌手です」って紹介されたら?
そんな彼女はやがて挫折。みんなの前から姿を消してしまう。


宇宙飛行士を目指す男ともう一人の女は最終試験に挑むところまで来ていた。
しかし、すでに彼女は特殊な体質という事で先に宇宙に出ることが決定していた。
そして、宇宙に…
そのプログラミングをするのは、もう一人の男。

しかし、彼女の飛行船は…


僕たち/私たち【誰でもなくて、「あなた」でもある】は未來、何になりたかったのか?
何を諦め、何を見つけ、何を失ったのか。

こんな物語を、一定のリズムとギターの生演奏に乗せて行われた舞台でした。

会場は以前にもおじゃました難波千日前のFree Style Studio「金比羅」

小さなスタジオで、お客さんは20名くらい。

真ん中がステージとなり、両サイドから見るという形。

目の前で 迫力ある演技を見せていただきました。
花屋になった彼女が、歌手を目指して挫折している彼女に訴えかけるシーンや、
宇宙飛行士として旅立った彼女が「私も夢はちゃんと話したじゃない!」というシーンなど

迫力があり過ぎて身震いしたり、ウルウルしたり…
そして、「生きていたとしても会えない辛さ」から、大切な人と会うことが出来ないことを想像して何とも言えない気持ちになってしまいました。

お芝居の中の歌やダンスは苦手なところ(好きではない)もあるのですが、

時計の音?(たぶん時を刻む音)この一定のリズムにのせた台詞は、とても聞きやすく
すんなりと入ってきました。こんなお芝居もあるんだと感動。

出演者さんたちが、開演前に話していた(リズム)の話もこういう事だったのかと何となく理解出来ました。

開演前に、出演者さんはもう全員出ていて(引っ込む場所がないから(笑))
そこで、和やかにお客さんも含めて色々な話をしていました。
お芝居自体は緩和の部分はあまりないのですが、この後の緊張するお芝居をより高めてくれたようにも感じます。

ひとつ、しばらく経ってから考えると…

今どきの子供は、携帯の通話(📞)マークがなぜこの形なのか分からないらしいです。
固定電話が家にないからです。
なので、本来なら近未来の設定では演者がやっていた電話シーンはたぶんあり得ないと思うのですが。
ひとつのシーンとして、ショーとしての流れの中ではその時には違和感は全く感じられませんでした。

でも、本当に舞台って楽しい。映画のようなセットやコマワリによる演出などはもちろん無いですが

人が生で人に対して訴えてくる色々なものが直接感じられるというのは何とも言えないモノなんです。


では、出演者さんたちの紹介
向かって左「夢は花屋さん」
池山ユラリちゃん(キイロノポップ)

「宇宙飛行士」になった
福辺蓉都さん


「歌手」を目指した
AGATAさん



「宇宙飛行士」
和田雄太郎さん


「天才プログラマー」
久保健太さん



そして、作曲・ギター生演奏
石田晃さん




いい舞台ありがとうございました。