大阪の港区波除にある世界館
大阪俳優市場
2016夏
先週の土曜日に行って来ました。
大阪俳優市場とは…
若手俳優の育成と発掘 若手俳優の育成と発掘を目的としたもので、
売り出し中の芸能事務所各社イチオシの若手俳優、 女優を舞台を通して芸能関係者にアピールするものです。
3人の演出家からなるオムニバス公演
年に2回公演があり、1人だけではなく全員が主体となった形で、3人の演出家からなるオムニバス形式の3つ(今回は4つ)の話を若手俳優、女優が演じます。
若手俳優、女優発掘の場所
芸能関係者にとってはこれから芽を出す、これから輝く俳優、女優たちを見つける絶好の機会です。
また、若手俳優、女優達にとっては自分をアピールするまたとないチャンスです!!
という若い人たちの舞台です。

第1話
ドラマチックに恋して
作 ほさかよう
演出 田所工作
第2話
灯に願いを
作 浅井さやか
演出 中井敬二
歌唱指導 小柳祥子
第3話
池袋レインボウズ
ハッピーカムカム・ウェルカム
作・監修 伊勢直弘
演出 林田勇一
第4話
ピーターの救済
作・監修 伊勢直弘
演出 林田勇一

モックが観させていただいたのはAキャスト
あらすじや、役名などが
パンフレットなどにも掲載されていないので(名前を覚えるのは苦手です)
とりあえずは記憶をたよりにあらすじだけでも。
30日が千秋楽。無事に舞台も終わりましたので
もうあらすじを話しても良いでしょ?との勝手な判断(笑)
今回の全体を通してのテーマは「冒険」
ドラマチックに恋して
自分の人生に、いつも「ドラマチック」を期待しながら生きている主人公。
テレビや小説の影響なのか、恋愛に「ドラマチック」が一番あるんじゃないかと信じている。
しかし、22年間彼には彼女はいない。
ある日、高校時代の同級生の女の子と道でバッタリ
でも彼は、彼女のことは名前を思い出すことが精一杯で
それ以外の思い出はない。
やがて、ふたりは同棲を始める。
何もかもが新鮮で楽しい生活が待っていた。
幸せに過ごすふたり。しかし、時が経つと
そこには平穏な幸せがあっても
「ドラマチック」な生活はない。
彼は彼女にドラマチックを求めた。
高校の時から彼のことが密かに好きだった彼女、「彼のために何とかしたい」
ある日家に帰ると、なんと彼女が5人に!
幼い部分や真面目な部分、無邪気な部分、エロい部分とそれぞれが分裂し、人となり
元々の彼女を含めば5人になったというのだ。
ひとりひとりの彼女とデートを重ねる彼。
全ての彼女が元々の彼女の分身であるとはいえ
彼は本当に元々の彼女を愛しているのだろうか?
5人の彼女との生活、だがやがて…
再び「ドラマチック」を求め始める。
彼女を失ったあとに、平凡な生活の中の小さな出来事
それがドラマチックであり、
自分は彼女のことを愛していたことに気づく。
この作品の中で、彼の友達で明るくてお調子者の友達。その友達の彼女の役を演じていたのが

ふねちゃんこと
原 紀舟ちゃん
普通の今時の女子大生。
能天気な彼から幾度となく交際を迫られ
その根気に負けてしまい付き合うことになってしまった。しかも、今は彼よりも自分の方が好きになってしまうくらいに…
そんな役です。
いつしか主人公に影響され能天気な彼も「ドラマチック」を求めるように…
(モック評)
知っている人が出ていると、舞台の進行よりもむしろその人の仕草や表情を見てしまいがち
正直ここまでのモックもそうでした。
このあと、彼にあきれ果て混乱した彼女は
主人公に「ドラマチックを求めるなら、友達の彼女と付き合うっていうのはどう?」と誘うのです。
彼のことがとても好き。だけど気の迷いなのか主人公を誘ってしまう
この時には舟ちゃんということではなく
彼女はどういう気持ち何だろう?本当になって(主人公と出来て)しまったら…などと
完全にお芝居の中に入り込んでいました。
春の時のお芝居では、舟ちゃんでしかなかったのが
今回は物語の中の彼女になっていたんじゃないかと思います。
繊細な表現の前だからこそ、最初の明るい女子大生の時にはもっとオーバーであってもよかったんじゃないかとは思いますが。
灯に願いを
20代半ばの男性2人と女性2人プラス男性の奥さんの5人が車に揺られている。
どうにも怪しい運転。
免許を取ったばかりだと言う。
やがて雨も降りだした。
そう、丁度10年前の7月7日七夕の日も雨だった。
10年前、課外学習としてキャンプが行われた。
4人のリーダーは女の子。どうみても控えめでリーダーシップがあるとは思えない。
雨があがり、4人は違反と分かりながらも近くの洞窟を探検を始める。
彼女も…。
そして、そこで
今の自分の正直な気持ちを七夕の短冊に書き
キャンプ場からくすねてきた飯ごうの中にいれ「10年後にもう一度みんなで堀だそう」との約束をし、土に埋めます。
掘り出した飯ごう。
中学生の頃って、自分の正直な気持ちや将来の夢をを話すことが
カッコ悪いとか恥ずかしい時代。
短冊に正直に書いた気持ちや夢。
そんな気持ちを今見たらどう思うのでしょう?
夢は果たして叶っているのか?
果たしてなければ、再びその思いは…。
などと考えてしまいますよね。
3人の短冊の文字は、水性ペンで書いていたので見えなくなっていた(こんなオチです)
でもリーダーの女の子の短冊には元々何も書かれてはいなかった。
これから、頑張って前を向いて行こうとかであれば
「またみんなで短冊に書いてみない?」とかでいいと思う。
彼女が書かなかった事の意味がどうしてもモックには解らなかった。
そんなリーダーの少女期を演じていたのが
十河寧々ちゃん

モックは評論家ではないし、詳しくもないのですが
彼女の表情や言葉のひとつひとつが実に素直に心に入ってくるのです。
大きくなった彼女と寧々ちゃんがシンクロする場面もとても見応えがありました。

これから、どんな感じになっていくのか?
ふねちゃんもそうですが、また舞台を見てみたいと思わせる内容でした。
池袋レインボウズ
ハッピーカムカム・ウェルカム
このお芝居は前回の俳優市場でも上演されていたシリーズものなのかな?
個性あふれる面々が集うレストランの控え室の出来事をえがいているお芝居です。
今回は、とってもガサツであまりの酷さにホール担当からはずれ
今は厨房で働いている
バツイチで生意気な娘をひとり持つ女性が中心のお芝居でした。
この生意気な娘が唯一慕っている「ヘタレ」と呼ばれている男性に
「どうしても、娘には両親が必要なんだよ。
私は娘の笑顔を見ていたい。だから結婚してくれ!」
と、プロポーズするというような内容。
モックはどちらかと言えばこういうお芝居が好きです。
どこか抜けているけれどヤル気満々の新人さん、
体が弱い新人指導係
とにかく超明るくてノリノリの酒屋の配達人
など、ひとりひとりの性格や人生を想像することを楽しめる
そんなお芝居が好きだ。
ひとりひとりが個性的で、しかもホロリとさせるようなアットホームなお芝居
いいですね。
ピーターの救済
数人の男子が倒れるところからこの物語は始まる。
気がついた時には
そこには、見た感じが普通の人とは少し違うピーターとティンカベルと名乗る人が。
「どうして、ここに?」「何があったんだ?」
主人公が考える
その度に「そんなことはどうだって良いじゃないか、ここネバーランドで楽しく過ごそう」と
過去を振り替えることを遮ろうとするピーター。
とある日、今までこの世界で楽しんでいた最年長の彼がいなくなる。
そう、この話しはピーターパンを題材としたお話。
大人の不注意で電車の大きな事故が起こり
その電車に乗っていて、瀕死となった子供たちをネバーランドに連れてくるという話になっています。
2番目に年上の青年が、ピーターに呼び出され殺されかけた。
青年は腕を切り落とされるだけで助かりました。
そして、現代に戻りたいと願う子供たちを手にフックを着けてピーターと闘っている間に逃そうとします。
そう、その青年はフック船長。
現代に帰ってきたとしても、意識が戻るかどうかさえわからない。
意識が戻ったとしても、後遺症が…。
決して楽で幸せな生活にはならないだろう。
20歳になると、ネバーランドの維持のために殺される世界でそれまでの時間を楽しく過ごすことがいいのか?
それとも苦しくても現代の中で、わずかな期待だとしても幸せをつかむために過ごすのか?
どちらが…。
この主人公は現代に帰ることを選びました。
果たしてそれが正解なのでしょうか?
この話しは「池袋レインボウズ」の人を見せるのではなく、ストーリーを楽しんでもらうような構成のお芝居でした。
次回「大阪俳優市場2017春」は
3月22日(水)~3月27日(月)予定となっています。
大阪俳優市場
2016夏
先週の土曜日に行って来ました。
大阪俳優市場とは…
若手俳優の育成と発掘 若手俳優の育成と発掘を目的としたもので、
売り出し中の芸能事務所各社イチオシの若手俳優、 女優を舞台を通して芸能関係者にアピールするものです。
3人の演出家からなるオムニバス公演
年に2回公演があり、1人だけではなく全員が主体となった形で、3人の演出家からなるオムニバス形式の3つ(今回は4つ)の話を若手俳優、女優が演じます。
若手俳優、女優発掘の場所
芸能関係者にとってはこれから芽を出す、これから輝く俳優、女優たちを見つける絶好の機会です。
また、若手俳優、女優達にとっては自分をアピールするまたとないチャンスです!!
という若い人たちの舞台です。

第1話
ドラマチックに恋して
作 ほさかよう
演出 田所工作
第2話
灯に願いを
作 浅井さやか
演出 中井敬二
歌唱指導 小柳祥子
第3話
池袋レインボウズ
ハッピーカムカム・ウェルカム
作・監修 伊勢直弘
演出 林田勇一
第4話
ピーターの救済
作・監修 伊勢直弘
演出 林田勇一

モックが観させていただいたのはAキャスト
あらすじや、役名などが
パンフレットなどにも掲載されていないので(名前を覚えるのは苦手です)
とりあえずは記憶をたよりにあらすじだけでも。
30日が千秋楽。無事に舞台も終わりましたので
もうあらすじを話しても良いでしょ?との勝手な判断(笑)
今回の全体を通してのテーマは「冒険」
ドラマチックに恋して
自分の人生に、いつも「ドラマチック」を期待しながら生きている主人公。
テレビや小説の影響なのか、恋愛に「ドラマチック」が一番あるんじゃないかと信じている。
しかし、22年間彼には彼女はいない。
ある日、高校時代の同級生の女の子と道でバッタリ
でも彼は、彼女のことは名前を思い出すことが精一杯で
それ以外の思い出はない。
やがて、ふたりは同棲を始める。
何もかもが新鮮で楽しい生活が待っていた。
幸せに過ごすふたり。しかし、時が経つと
そこには平穏な幸せがあっても
「ドラマチック」な生活はない。
彼は彼女にドラマチックを求めた。
高校の時から彼のことが密かに好きだった彼女、「彼のために何とかしたい」
ある日家に帰ると、なんと彼女が5人に!
幼い部分や真面目な部分、無邪気な部分、エロい部分とそれぞれが分裂し、人となり
元々の彼女を含めば5人になったというのだ。
ひとりひとりの彼女とデートを重ねる彼。
全ての彼女が元々の彼女の分身であるとはいえ
彼は本当に元々の彼女を愛しているのだろうか?
5人の彼女との生活、だがやがて…
再び「ドラマチック」を求め始める。
彼女を失ったあとに、平凡な生活の中の小さな出来事
それがドラマチックであり、
自分は彼女のことを愛していたことに気づく。
この作品の中で、彼の友達で明るくてお調子者の友達。その友達の彼女の役を演じていたのが

ふねちゃんこと
原 紀舟ちゃん
普通の今時の女子大生。
能天気な彼から幾度となく交際を迫られ
その根気に負けてしまい付き合うことになってしまった。しかも、今は彼よりも自分の方が好きになってしまうくらいに…
そんな役です。
いつしか主人公に影響され能天気な彼も「ドラマチック」を求めるように…
(モック評)
知っている人が出ていると、舞台の進行よりもむしろその人の仕草や表情を見てしまいがち
正直ここまでのモックもそうでした。
このあと、彼にあきれ果て混乱した彼女は
主人公に「ドラマチックを求めるなら、友達の彼女と付き合うっていうのはどう?」と誘うのです。
彼のことがとても好き。だけど気の迷いなのか主人公を誘ってしまう
この時には舟ちゃんということではなく
彼女はどういう気持ち何だろう?本当になって(主人公と出来て)しまったら…などと
完全にお芝居の中に入り込んでいました。
春の時のお芝居では、舟ちゃんでしかなかったのが
今回は物語の中の彼女になっていたんじゃないかと思います。
繊細な表現の前だからこそ、最初の明るい女子大生の時にはもっとオーバーであってもよかったんじゃないかとは思いますが。
灯に願いを
20代半ばの男性2人と女性2人プラス男性の奥さんの5人が車に揺られている。
どうにも怪しい運転。
免許を取ったばかりだと言う。
やがて雨も降りだした。
そう、丁度10年前の7月7日七夕の日も雨だった。
10年前、課外学習としてキャンプが行われた。
4人のリーダーは女の子。どうみても控えめでリーダーシップがあるとは思えない。
雨があがり、4人は違反と分かりながらも近くの洞窟を探検を始める。
彼女も…。
そして、そこで
今の自分の正直な気持ちを七夕の短冊に書き
キャンプ場からくすねてきた飯ごうの中にいれ「10年後にもう一度みんなで堀だそう」との約束をし、土に埋めます。
掘り出した飯ごう。
中学生の頃って、自分の正直な気持ちや将来の夢をを話すことが
カッコ悪いとか恥ずかしい時代。
短冊に正直に書いた気持ちや夢。
そんな気持ちを今見たらどう思うのでしょう?
夢は果たして叶っているのか?
果たしてなければ、再びその思いは…。
などと考えてしまいますよね。
3人の短冊の文字は、水性ペンで書いていたので見えなくなっていた(こんなオチです)
でもリーダーの女の子の短冊には元々何も書かれてはいなかった。
これから、頑張って前を向いて行こうとかであれば
「またみんなで短冊に書いてみない?」とかでいいと思う。
彼女が書かなかった事の意味がどうしてもモックには解らなかった。
そんなリーダーの少女期を演じていたのが
十河寧々ちゃん

モックは評論家ではないし、詳しくもないのですが
彼女の表情や言葉のひとつひとつが実に素直に心に入ってくるのです。
大きくなった彼女と寧々ちゃんがシンクロする場面もとても見応えがありました。

これから、どんな感じになっていくのか?
ふねちゃんもそうですが、また舞台を見てみたいと思わせる内容でした。
池袋レインボウズ
ハッピーカムカム・ウェルカム
このお芝居は前回の俳優市場でも上演されていたシリーズものなのかな?
個性あふれる面々が集うレストランの控え室の出来事をえがいているお芝居です。
今回は、とってもガサツであまりの酷さにホール担当からはずれ
今は厨房で働いている
バツイチで生意気な娘をひとり持つ女性が中心のお芝居でした。
この生意気な娘が唯一慕っている「ヘタレ」と呼ばれている男性に
「どうしても、娘には両親が必要なんだよ。
私は娘の笑顔を見ていたい。だから結婚してくれ!」
と、プロポーズするというような内容。
モックはどちらかと言えばこういうお芝居が好きです。
どこか抜けているけれどヤル気満々の新人さん、
体が弱い新人指導係
とにかく超明るくてノリノリの酒屋の配達人
など、ひとりひとりの性格や人生を想像することを楽しめる
そんなお芝居が好きだ。
ひとりひとりが個性的で、しかもホロリとさせるようなアットホームなお芝居
いいですね。
ピーターの救済
数人の男子が倒れるところからこの物語は始まる。
気がついた時には
そこには、見た感じが普通の人とは少し違うピーターとティンカベルと名乗る人が。
「どうして、ここに?」「何があったんだ?」
主人公が考える
その度に「そんなことはどうだって良いじゃないか、ここネバーランドで楽しく過ごそう」と
過去を振り替えることを遮ろうとするピーター。
とある日、今までこの世界で楽しんでいた最年長の彼がいなくなる。
そう、この話しはピーターパンを題材としたお話。
大人の不注意で電車の大きな事故が起こり
その電車に乗っていて、瀕死となった子供たちをネバーランドに連れてくるという話になっています。
2番目に年上の青年が、ピーターに呼び出され殺されかけた。
青年は腕を切り落とされるだけで助かりました。
そして、現代に戻りたいと願う子供たちを手にフックを着けてピーターと闘っている間に逃そうとします。
そう、その青年はフック船長。
現代に帰ってきたとしても、意識が戻るかどうかさえわからない。
意識が戻ったとしても、後遺症が…。
決して楽で幸せな生活にはならないだろう。
20歳になると、ネバーランドの維持のために殺される世界でそれまでの時間を楽しく過ごすことがいいのか?
それとも苦しくても現代の中で、わずかな期待だとしても幸せをつかむために過ごすのか?
どちらが…。
この主人公は現代に帰ることを選びました。
果たしてそれが正解なのでしょうか?
この話しは「池袋レインボウズ」の人を見せるのではなく、ストーリーを楽しんでもらうような構成のお芝居でした。
次回「大阪俳優市場2017春」は
3月22日(水)~3月27日(月)予定となっています。