今回の大阪ほんわかテレビ
情報喫茶店のコーナーは
ほんわか仰天夫婦をテーマに
■ ものすごくややこしい夫婦
■ 日本一ギャップのある夫婦
■ 街から出られない夫婦
などが紹介されました
そして彼方茜香、せり~んが紹介したのは

「宮崎県延岡市にやってきました
なんでもこの街から出られないと言うことなんですよ
いったいどういうことなんでしょうか?」
その夫婦は矢島さんという有名な夫婦なんだそうで
ほとんどの人が知っているという矢島夫婦
いったい何処に住んでいるのか?
街の人に聞いてみると…

「あの山の上に上がっていったら
一番上に確か住んでいると思う」との情報が聞かれました

何と矢島さん夫婦のお宅は
標高約100mの山の上なんだそうです
と、いうことで車で登れるわけもなく
歩いていくと…

やっと頂上っぽい所に着いた

「わーっ、長かったなあ
あっ、これですかね。もしかしてお家って?」

登り始めて約20分
頂上にぽつっと1軒のお宅が現れました

彼方「この街から出られないご夫婦がいるって聞いたのですが
お二人のことですか?」
「はい、そうです」お応えいただいたのは
矢島茂さん(78)、征子さん(76)のご夫婦
彼方「それってどういうことなんですか?」
茂さん「時間がきたらわかりますよ」
彼方「時間がきたらわかりる!?」
ということで、待たしていただくことに

ラジオから「時刻は9時55分になりました」
と、同時に
征子さん「お父さん、時間になりました
5分前です」
立ち上がって外に出ていくダンナさん
その先には…

彼方「えっ、ここですか?
えっ、これって
鐘!?」

家の隣にあったのは大きな鐘
そして矢島夫婦の仕事とは
鐘をついて時間を知らせる鐘守という仕事
1日の決まった時間に1年中鐘を突き続けるために
街を出ていけないというわけなんです
鐘を突く音で驚くせり~ん


彼方「毎日ですか?」
征子さん「火曜日はお休みなんです」
茂さん「正月に休んだことはないですね、15年間」
「鐘守」は日本でもこの地域だけ
明治11年から137年間続く伝統のある仕事
太平洋戦争中、物資の乏しかった日本では
銅製品を集め、作り直して武器にしていました(金属類回収令)
当然この鐘も対象でしたが
地域の熱心な署名活動により守り抜いた
その街の宝ともいわれる鐘を守り
街の人々に時間を知らせる鐘守の仕事は
代々受け継がれて
15年前に引き継いだ矢島夫婦で7代目

火曜日だけはお休みで
市の職員が代わりに突いています
彼方「プレッシャーとかはないですか?」
茂さん「最初はあったですね
手が震えたですよ」
毎日、時間に縛られる生活は大変なもの

そんな、二人の1日は朝の5時起床
5時半までには朝食を済ませ50分には外へ
1回目は朝6時
山の下では少し遅れて鐘の音が聞こえるため
1秒ほど早く鐘を突いている

そんな生活で困ることは
彼方「食材とかって、いつ買いに行くんですか?」
征子さん「ほとんどお休みの時に買い込んでますね
平日行かなくていいように」
山の登り降りが大変なため
魚などの新鮮な食品以外はお休みの日に買いだめするそうです
しかし、このお仕事
15年間で4600回の鐘突き、
一度もミスをしたことがない
のだそうです