夕方からは…

"STRAYDOG"Produce
悲しき天使
作 山之内幸夫
演出 森岡利行

観に行ってきました




前回の「問題のない私たち」に続いて
ストレイドッグの舞台は2度目になります

○ストーリー
大阪には今も遊廓が残っている。
そぞろ人恋しい男たちに15分チョイの春を売る
天使たちの過去は悲しい。

それぞれの女にはそれぞれの理由があり現在を生きている

あがき苦しみ、それでも精一杯彼女たちは今を生きている

どの生き方も、誰にも間違いであるとは決して言えない

ふとした弾みで無職の男・茂は新地太夫と呼ばれる
美しい娼婦・一美と出会い、
彼女と共に生きたいが為に女師としての人生を歩むこととなる。

仕事は行き場のない彼女達の心の世話をし、共に暮らしてやること。

それは一種のメンタルケアで、
女の嫉妬に屈しない強い意志と愚痴を聞いてやる忍耐が要求された。
その為、一人で数名の世話をするのは至難の業。

やがて一美と新たに抱えた娼婦・恵利との
愛の情念に翻弄されていく……。


配役
一美…中村優        茂…布施紀行
中沢…重松隆志    友美…寺田有希
恵利…三輪晴香    久子…櫛野愛里
春子…仁科咲姫    小百合…藤井奈々
ナツオ…中島舞香    ステラ…河合亜由子
カオリ…赤池あかり    ユメコ…森川彩夏
ミチル…糸原美波    アユミ…谷口愛佑美
恵利の父・看守…松山旭博
お富…堀川絵美    平野…坂本龍之介
平代…松浦康太    天王寺…宮武崇将
今宮…上辻逸平    武…城間盛吾
酒巻・山形…酒井健太郎
兼松…塩山義高



遊廓で働く女たち、もちろん好きで自ら望んで来る娘はない。

親や夫の借金を背負い、または親が亡くなり弟を育てるために

親に反抗するために

障害を持ち生活するために…、そんな彼女たちの生きていく様を演じてくれていました。

合間合間にあるお笑いやダンスの部分が、より一層迫力ある演技を際立たせてくれ
思わず涙ぐんだ場面もありました

そのバランスの良さに、あっという間の時間で終わった印象です


恋愛、家族愛、姉弟愛、女師と遊女の愛とこの作品の中には数多くの愛が出てきます

愛とは…、もう一度改めて考えさせられる作品でした



あえて注文をつけるとすれば、感想のアンケートを書く時間や
演じてくれた人たちに自分の感想を聞いて頂く時間がなかったのが残念です