阪急電車十三駅から徒歩5分くらい。商店街の少し外れたところの小さな建物にあるスペースクラリオンと言う所での公演。
室内はレトロ感たっぷりで客席もいろいろなソファーや映画館のシートや丸椅子など約20席。

九曜社プロデュースの朗読劇

運命の人と
運命じゃない人

出演は°RUM、玉垣翔太

何をするにもなかなか決める事が出来ない、優柔不断?な女の子が
友達に誘われ生まれて初めての合コンに。
そこで出会った双子の達也と和也(わかりやすい)男の子とどう関わっていくのかを朗読劇という形で現したお芝居です。

そして、彼女が迷う分岐点での選択を観客の多数決で行うという変わった設定。

違う方を選んだ場合はどうなってたのか?

生まれ変わったらとか、タモさんが進行をつとめるショートドラマであったりとかでよくネタとして見受けるお話しですよね。

でも、ここでは実際に観客がその選択が出来るのです。
勝手に主人公の人生を決めちゃうんです。
これが一番の面白さであり、違いなんだと思います。

ある程度の演技プランは出来ても、実際のセリフなどは知らされていないようなので
もっとバタバタしたクオリティの低いモノになるんじゃないかと思っていましたが

主人公の女の子を演じた°RUMちゃん、立ち方を見ても落ち着き感がなく上手く絶えず悩んでいる女の子という役を演じられていたように思いましたし

達也•和也役の玉垣翔太くんも、どうしてもこの役名だとアニメ「タッチ」を知っている人は、それをイメージしてしまうので難しかったかも分かりませんし
そういう雰囲気も強く感じました。

でも、この物語の中では違和感もなく、クオリティーはかなり高いように感じました。


モックが選択した理由
まず和也か達也かの選択(達也)結果は和也
やはり漫画「タッチ」のイメージが‥
お金にルーズであっても、良い人であると信じたかった。まだこの段階では和也の一つ一つの言葉の中に含まれた単語に違和感を感じていた。

ここからは、選択通りの結果。
家に連れて行く、しかも近くにお店があるわけでもなく、駅までも遠くタクシーも☓
これで、飲むだけ?
よほどの女性に興味ない人くらいでこれは信じられない行為。お店に帰るのが正解でしょ?

話を面白くしようと思えば宅飲みを選ぶのかも分かりませんが

このあたりはどうも主人公さんにそうあってほしくないとのストーリー性よりも感情で選んでました。
脚本家の思うツボにハマってた?

と、こんなふうに楽しみながら観ることが出来ました。

じゃあ、選ばれなかった他のストーリーも見てみたい?

もちろん、全てのストーリーをコンプリートするというような楽しみ方をしてもOKだと思いますし

舞台という中では良いと思います。

でも、今観た彼女の人生の選択が正しいと信じて、たとえ失敗したとしても

絶えず前を見ながら進んで行く彼女の強さを信じて

私は、この物語はこれだけにしたいと思っています。