今、ヒバ材を使って両面の障子を作っています。
基本的には、見込(建具の厚さ)は30mmなんですが
建具の場合、目がとても大事になります。
30mmの厚さで30mmの幅で長さが1820mmになれば
コブがあったり節があったりすれば、すぐに反りがでてしまいます。
反りがでれば建具の動きが悪くなったり、隙間が出たり
不都合が出てきてしまいます。
そしたら、困りますよね。
だから目は、よーく見るんです。
ましてや細い組子、9mm×9mmの1820mmになれば
ちょっとした木目の悪さでも、すぐに反りがでてしまいます。
ね、見事にキュイーーンと曲がっているでしょ。
目が良ければ
本当に 真直ぐです(いいねー)
なので、建具材(障子)というのは木目が良くなければいけません。
節・コブがあったら問題外です。
**建具の種類、框幅によって節ありもつかいます**
それに対して、無垢家具になれば、見込が厚かったり幅があったりするので
コブや、節、踊っている目でも使われます。
(それがデザインになるから)
それは、厚さや幅があることで反りが減少されるからです。
建具材の場合、針葉樹の松・杉・檜系が多く使われていますが
広葉樹系のタモ・楢・欅などは比較的少なく感じます。
それは、木の材質を考えているからです。
広葉樹は針葉樹に比べ固いので、例え真直ぐでも
日当たりすると曲がったり割れたりしてしまいます。
だから、比較的建具には、むかないんですね。
そんのことを伝えたい土曜日でした。