建具材と家具材は違う | 木が大好き木工職人 星野佳一のブログ

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星野木工所2代目です。地元の富士市の方から信頼される木工所を目指してがんばっています。
日ごろ感じたこと、思ったことなど自由に書いています。

こんにちは、木工職人のよっちんです。

今、ヒバ材を使って両面の障子を作っています。

 
基本的には、見込(建具の厚さ)は30mmなんですが
建具の場合、目がとても大事になります。

30mmの厚さで30mmの幅で長さが1820mmになれば
コブがあったり節があったりすれば、すぐに反りがでてしまいます。

反りがでれば建具の動きが悪くなったり、隙間が出たり
不都合が出てきてしまいます。

そしたら、困りますよね。

だから目は、よーく見るんです。

ましてや細い組子、9mm×9mmの1820mmになれば
ちょっとした木目の悪さでも、すぐに反りがでてしまいます。

 ね、見事にキュイーーンと曲がっているでしょ。
目が良ければ

本当に 真直ぐです(いいねー)
 
なので、建具材(障子)というのは木目が良くなければいけません。
節・コブがあったら問題外です。
           
    **建具の種類、框幅によって節ありもつかいます**
  
 それに対して、無垢家具になれば、見込が厚かったり幅があったりするので
コブや、節、踊っている目でも使われます。

(それがデザインになるから)

それは、厚さや幅があることで反りが減少されるからです。

建具材の場合、針葉樹の松・杉・檜系が多く使われていますが
広葉樹系のタモ・楢・欅などは比較的少なく感じます。

それは、木の材質を考えているからです。

広葉樹は針葉樹に比べ固いので、例え真直ぐでも
日当たりすると曲がったり割れたりしてしまいます。

だから、比較的建具には、むかないんですね。

そんのことを伝えたい土曜日でした。