文芸春秋 「普通のダンナがなぜ見つからない?」西口敦著
女性向けのモテ本です。
なぜ30代のおっさんが読んだかというと、勝間塾で推薦していたからです。
著者は結婚情報サービス/オーネットのマーケティング部長なので、
マーティングの観点から結婚希望の女性の市場価値についての考察をしています。
「結婚が、男性も女性も常に斜め上を見ている」ため、
相場下落や経年劣化の相場観を失っていると著者は指摘。
ショッキングなデータ:
▼30代前半の独身男性、年収1000万円以上はわずか0.14%。
女性側から見ると、「とても結婚したい10.4%」「どちらかというと結婚したい61.5%」で、
合計7割以上が年収1000万円の男性を望んでいるということになります。
上位0.14%の男性を、7割の女性が奪い合うという過酷な競争率です。
▼合コンは効率悪い。
合コンはROI(費用対効果)とROTI(投下時間帯効果)が低い。
30代の男性にとっては、ボジネス上のおつきあいをする方が得だと知っている。
また、合コンは互いの情報がないところからスタートするから、
限られた時間で相手と話をするスキルがないと次につながりにくいが、
そのスキルがある人たちは既に既婚者になっている。
ここまではショッキングですが、
▼出会いの成果=出会いの機会*交際成功率*決断力
たくさん出会って、成功率を上げて決めてしまおうと勇気づけています。
結婚や恋愛は「時間」という最大の制約要因があるから、
待てば待つほど選択肢が着実に狭まっていくそうです。
綿密なロジックに基づく分析が面白い一冊です。