「12億の常識が世界を変える インド」長谷川慶太郎著 | もっこす野郎 3分Hacking!

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「12億の常識が世界を変える インド」長谷川慶太郎著



国際エコノミスト長谷川慶太郎氏の新著。
JETRO全面協力と帯にあるように、
いろんな数字で長谷川さんの鋭い分析で現在のインドを切り取ります。

が、
JETROに資料もらっただけ
という印象です。

インドでの取材も不足しているので、
まったくもの足りません。
ビッグネームの長谷川氏とあって期待していましたが、
内容はJETROのリポートの方が安価でいいなと思います。

お時間があったらという程度の本と感じました。
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NNAより抜粋
http://nna.jp/free/news/20101109inr001A.html

その人口の大きさや急速な経済の発展ぶりから「巨象」と表現されるインド。
低迷を続ける日本にとってインドは、
高度成長を再び実現するためのカギになると長谷川氏は繰り返し主張する。
「中国の人件費はインドの3~5倍。多くの日本企業が中国から撤退する時が必ず来ます」。
そのとき注目が集まるのがインドだというのだ。
本書は日本貿易振興機構(ジェトロ)の協力を得て豊富な図表とデータを掲載し、
インドの経済や文化、社会に関する基本的な論点や問題点を分かりやすく解説している。
ただ、本書を凡百のインド本と異なるものにしているのは、
氏の分析力と洞察力によるところが大きい。
日本とインドは先に経済連携協定(EPA)の締結で合意した。
本書の中で長谷川氏は「これにより、インドとの投資や貿易が増加すれば、
間違いなく日本が元気を取り戻す原動力となるだろう」と断言するなど、
随所に氏ならではの力強い見解が見られる。
日本経済の成長への道筋が明確に示されており、
読んでいて元気になれるのも本書の特長だ。

長谷川氏が日系企業の進出先としてインドに注目したのは2000年ごろ。
この年、インド政府は海外からの直接投資を認可したが、
多くの日本の経営者はまだインドを市場としてみていなかったという。
そのインドがBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の他国に勝る点とは何か。
同氏はまず人口と資源の多さを挙げる。
「人口は中国に次ぐが、ブラジルは1億9,000万人、ロシアも1億4,000万人にすぎない。
12億人のインドはこれらを大きく上回る上、
資源の多さでもブラジルに肩を並べる水準にあります」

意外だったのが、氏が「多民族」をインドの強みの一つとして挙げたことだ。
「多民族とはすなわち多文化。異なる文化が接触し、
摩擦を起こすことで熱を起こし、社会を前進させる推進力になるのです」。
インドの多様性に戸惑う日本人ビジネスマンは多い。
長谷川氏は「もちろんコントロールは難しい」と言うが、
「公務員制度や言語政策など、多様性を一つにまとめ上げる手法は
先進国が学ぶべき点も多い」とみている。

当然、発展途上のインドには課題も多い。
その最たるものは農業の近代化と製造業の育成だ。
「農業の国内総生産(GDP)に占める割合は20%に満たないが、
人口の約3分の2が従事している。
膨大な若年層の受け皿は農業しかないのが現実です」

農業を近代化し、雇用の受け皿として製造業を育てなければ、
経済成長もいずれ行き詰まる。
「だからこそ、インドは日本を必要としているのです」
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