地震大国と呼ばれようが
僕らはこの国に生まれた事を
一度も後悔した事はない
日本人として育った事を
一度も恥じた事などない
僕らが生まれたこの国は
海、山、田畑の幸に恵まれ
清らかな水が流れゆき
四季折々の風が吹く
春は桜に包まれて
夏は燃ゆる陽を浴びて
秋は紅葉が美しく
冬は満天の星空に
鳥たちは囀り合い
虫たちは緑と戯れ
木々達は優しく見守り
花は儚くも
ただ咲き誇る
僕らが生まれたこの国は
日出づる大地として
大海原と山々に抱かれ
感性豊かに育ててくれた
受け継いだ大和魂
情緒溢れる和の心
大いなる自然の息吹も
心の底から愛している
あの日
声を掛けることも
手を握ることも
励ましてあげることも
出来なかった
何もできなかった自分の
その無力さがもどかしくて
声にさえ
ならなかった
でも、だけど
あの日の悪夢から目を逸らさず
抑え切れぬ涙に歯を食い縛り
もう一度、今一度
美しさを取り戻すために
失われた尊い命のためにも
立ち上がらなくては
何が出来るかわからない
ただ願うのは
生きとし生けるものの
そのすべてが幸せであるように
きっとそこに
この時代に生を受けた僕らの
生まれてきた意義と
生きていく喜びがあるのだから