先月下旬、クラスメイトと一緒にバナハウ山へフィールドワークをしに出かけた。
バナハウ山とはケソンとラグナ州の間に位置しており、カラバルゾン地区において最も高い山として知られている。
バナハウ山は別名”Holy mountain"(聖なる山)と呼ばれており、沖縄の久高島のように、スピリチュアルスポットとして保護団体により管理されている。
(参考にどうぞ)
http://newsinfo.inquirer.net/tag/mt-banahaw
山を管理している女性にインタビューを取っていた時のこと。
「あら!あなた日本人だったの?てっきりフィリピン人だと思ったわ。あはは~」
フィリピン人に間違えられるのは日常茶飯事なので慣れているが、時々父親のDNAを恨めしく思う事がある。大和撫子に生まれたかったなぁ。。。
その女性曰く、バナハウ山を訪れるのはいいが山にゴミを落としていく人が多く困っている、とのこと。
また、生物多様性を維持する為に不法進入を試みる人の取り締まりも行っている。
あれだけ広い敷地をたった数人で管理しているというから驚き。
インタビューを終えて近くの簡易宿泊所に泊まったのだが、宿泊所の管理人にシャワー室として案内された部屋がポットン便所だった。私の脳内では
「え?!まじで?!」
と思考がストップし、数分間立ち止まってしまった。
バナハウ山周辺のエリアでは綺麗な水が豊富にあるが、インフラが悪いせいでその自然の恵みを受けられない。そこでバケツに水を貯めてそれを家庭用水として使っている、ということである。皮肉な話だが、後進国ならではのあるあるストーリーかもしれない。
冷たい水を浴びること20分。
身体を洗うだけでも不便性を感じたが、不便だからこそ知恵を絞ってサバイバルしている地元民にインスピレーションを受けた一日であった。
フィールドワークを終えて自宅に戻った。
温水シャワーが出て、食べるものに困らなく、親のすねをかじって生きて言う私の環境がいかに恵まれていたかを改めて感じさせられた。
バナハウ山 × 自然の恵み = 海より山派の気持ちがわかったかもしれない(笑)