Bonjour、みなさんこんにちは
フランス系カナダ人の年下夫と国際結婚して
カナダでのセカンドキャリアを開拓中
好きなことを勉強してきたらこうなっていた...
そんな博士リケジョのもっこです。
今回は、[英語の論文を読むときに英語以上に必要なものとは!?]
について。
私は高校生の時に英検2級を取得していました。
その後、大学在学中は毎年長期休暇を利用して英語圏へと短期留学・旅行へ出かけて英語力を磨きました。
日常での英会話はある程度不自由なく話せていました。
でも、初めて論文を読んだときに全然訳せずショックを受けました。
正直、
英論文を読む上で”一般英語”は役に立ちません。
大事なのは、専門知識とアカデミック英語です。
専門知識とアカデミック英語となんでしょうか?
1.専門知識
基本的に論文は、その道の専門家が読むものです。
論文とは、その道の最新の、今まで誰も研究してきていない新しい研究結果についてのまとめです。
日本語でも、歴史の本を読んで、その歴史の登場人物や背景を知らなければその歴史について深めるのは難しいですよね。
または、花に全く興味のない人が花が沢山載っている本を見てもなんのことだか分かりません。
論文も同じで、その分野についての知識がなければ論文の理解はかなり難しいです。
論文の構成についてはまた別の機会に紹介しますが、
論文の初めに”Introduction: 背景”というセクションがあります。
ここの部分には、その分野で今までに知られていること・明らかにされていること・歴史などがまとめられています。
もし、この”Introduction: 背景”を読んでみて半分以上分からなければ、まずは日本語でその分野の知識を勉強した方が良いでしょう。
2.アカデミック英語
アカデミック英語とは、大学の授業・教科書・専門書などで頻用される一般ではあまり使わないカテゴリーの違った英語です。
例えば、"Present"という単語が出てきたら、ちょっと英語を勉強したことのある人はこの単語を見て〈プレゼント〉を頭に思い浮かべるでしょう。
または、もうちょっと勉強した人は〈現在の、今の〉という意味を思い浮かべるかもしれません。
でも、大学や教科書・専門書で出てくるこの"Present"には、〈発表する・示す〉という意味で使われている場合があります。
あるいは、"Aura"という単語。これは"オーラ"ですが、霊感のある人が見えるオーラをイメージするかもしれません。でも、医療英語では"Aura"は〈前兆〉を示します。
例えば、天気が良くないと偏頭痛が起きる方だったり、何かの症状が起きる前の前兆を示します。
このように、一般的に使われているような単語だけれど、大学・教科書・専門書では全く別の意味を持つものがあります。これがアカデミック英語。
これらが、論文では大半を占めます。
3. 論文で翻訳ソフトが使えない理由
論文ではアカデミック英語が頻出しますが、Google翻訳などのソフトは基本的に一般的な文章を訳すようにできています。
だから、論文を翻訳ソフトにかけると、全然意味が通じない文章へと翻訳されてしまうのです。
ただ、一度アカデミック英語に慣れていき、論文をたくさん読んでいくと同じような単語が何度も使われていることに気づいてきます。
論文で書かれる文章はかなり長いものも多いのです。
文法的に正しくとも、意味が通じるように訳すのが大変な場合もあります。
私は翻訳ソフトを全く使うなとは言いません。
私も使います。でも、それは自分がちゃんと翻訳できているかを確認するためです。
翻訳機に頼ってしまうと、まともな訳はできません。
今日は[英語の論文を読むときに英語以上に必要なものとは!?]
というテーマでしたが、
答えは、英語力は必要ですがレベルは高くなくても良いです。
それ以上に必要なのは、専門知識です。アカデミック英語は、沢山量を読んでいく上で理解できるようになります。
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