『なぜ基礎・基本が大切か?〜人生最大の挫折』の最後でお話した、

Plan1.が遂行できなくなってからをお話します。

卒業したけれど、国家試験に合格できなかった時の選択肢はいくつかあります。

 

1. 予備校に通う

2. 宅浪(自宅で浪人する)

3. 出身大学の聴講生となる

4. 薬剤師とは関係のない職種に就職する

5. 私の選択肢

 

 

1. 予備校に通う

これが、多くの方が選ぶ選択肢ではないかと思います。

 

《メリット》

・スケジュールがしっかり決められている

・やるべきことが与えられる

・しっかりとした授業ベースである

・分からなければすぐに講師に聞ける環境である

・一緒に頑張る仲間が近くにいる

・チューターや担任制度で,成績について相談に乗ってもらえる

 

と、多くが挙げられることと思います。これが自分に合っている人はすごく良いと思います。

 

《デメリット》

・学費が高い

・予備校に行ける地域が限定されている

 

ことから、お金の工面や引っ越しや一人暮らしをするなども必要になる可能性が高いです。

 

 

2. 宅浪(自宅で浪人する)

お金を工面するのが難しかったり、予備校に行かなくても...という人は一人で頑張るという選択肢もあります。

ただし、一匹狼でも大丈夫な人でないと苦しい思いをするかもしれません。

一人で頑張るということは、やるべきこと(勉強範囲)・スケジュール・国試までのピークの持っていき方を全て自分で決めなければならないということです。

逆に、自分なりの方法でしっかりとやりたい!と明確な目標を持てていれば、こちらの方が合っている可能性もあります。

 

3. 出身大学の聴講生となる

 

大学には、聴講制度があります。単位認定は行いませんが、特定の科目を聴講することが可能で、指定された授業料を支払うことで受講が可能な場合が多いのではないでしょうか。

予備校よりも安い金額で聴講できるのではと思います。

 

大学の授業が分かりやすかった、もしくは、予備校ではなく大学の講義を聞いて頑張りたいと思う方は、卒業した出身大学の制度を確認してみるのも良いと思います。

 

範囲は基本的に決められていますし、正規の学生もいるので、仲間とまではいかないかもしれませんが、周りに人がいる環境で勉強はできます

 

ただ、現役生と浪人生は伸び代が違うということを頭に入れておかなければ、模試を受験した時に平均点が回を追うごとに周りの影響で上がっていくのに、自分は伸びが弱い・・・ということが起こることもあります。

 

何事にも動じない心を持つことも大切です。

 

 

4. 薬剤師ではない職種に就職する

 

すでに内定をいただいていた就職先で、薬剤師以外の職種でアルバイトとして雇ってもらえる可能性もあります。

 

または、予備校などのお金を稼ぐために、一度勉強から離れて別の仕事をフルタイムで行う。ということもあるでしょう。

 

いずれにしても、アルバイトや正規雇用としてお金を稼ぐことを選ぶ人もいると思います。

 

働きながらも家で勉強をする方もいるでしょうし、予備校に通ったり、単発講義に参加したりすることもしているかもしれません。

 

ただし、仕事と勉強のOnとOffをはっきりと切り替えられるのであれば良いと思いますが、そうでないと仕事で疲れて勉強ができない...という悪循環になりかねません。

 

 

 

5. 私の選択

 

このように、国家試験に受からなくても色々な道があります。

ただ、『すべての管理は自分次第』なのはどの道を選んでも変わりません。

私はというと、進学することを選びました。

 

大学にもよりますが、私の出身大学は進学するために薬剤師免許取得済みであることは要件にありませんでした。

 

 

大学院に進むということは、研究をする。ということになりますが、私の出身大学は母校で研究したい人は来ても良いよという門を開いていてくれました

 

 

ここで、もともとの幼いころからの目標であった『研究する』に繋がります。

 

私は、指導教員に話をさせてもらい、進学の許可をいただきました。

 

 

もともと興味のある分野でのアカデミックな部分での勉強ができることは、とても楽しみでした。

 

〜私がやったこと〜

 

聴講生

年度の後期は3. 聴講生として授業に参加させてもらいながら、自分なりの勉強法の確率を目指しました。

授業を聞いたり、先生に質問したり、調べてもどうしても理解できない部分に関しては自分の苦手な分野の講義を予備校のオンライン講義で受けたりしました。

 

予備校の単発動画の活用

どうしても範囲が膨大になるので、『暗記』が必要な部分や、自分でまとめるのに膨大な時間を要するような部分などにおいては、予備校の単発の動画コンテンツを活用していました。

 

予備校の模試

 既出問題ばかり解いていても、国家試験で出題される新たな問題に対応できない可能性があるため、予備校の模試は2社くらい申込みをして、新たな問題やトレンドの問題に触れていました。

 

A4の上に全てをすべてをまとめる

これは、特に生物・薬理などの部分で図を用いる部分視覚でのイメージが非常に重要で、かつイメージしやすい分野について活用しました。

 

一連の流れや、重要な部分を絵と文字に起こして、自分なりにまとめました。

そうすると、色々な科目が実は繋がっているということにも気づきましたし、1つ1つを暗記するのではなく、関連付けて理解することができました

 

 

過去問題の徹底的な復習

既出問題を徹底的に復習しました。

 

各問題をすべて切り離し、同じ分野のものにまとめ、関連のある分野を自分で探し出しました。

 

さらに、それぞれの選択肢についてもしっかりと分析をしました。

例えば、『第〇〇回国家試験の問〇〇は、第△△回国家試験の問△△は言い方は違うけれど同じことを言っている』などです。そして、そこに関する分野を時間をかけて勉強しました。

 

たった1問の問題に1時間以上かけることもありました。

でも、それは私に必要な時間でした。そうしていくと、1日3教科くらいの勉強が進められました。

 

ただし、大学院生も自己管理が重要なポジションですので、スケジュールを組むことは非常に神経を使いました。あとは、自分のやるべきこと苦手な科目得意な科目分析過去問研究による最近の傾向などを捉えるなど、本当に一生懸命でした。

 

 

進学をして国家試験に望むということは、とても特殊だと思います。

必ず成功するとは限りませんし、進学先の先生にも大迷惑をかけることになりかねません。

なので、しっかりと話をすることが必要です。私は、ありがたいことに2度目で合格しましたが、そうならなかった場合に国試に挑戦し続けるのか?もしくは大学院卒業を優先させるのか。についてもよく考えなければなりませんでした。