私の外国語との出会いは、小学校の時でした。

 

 

日本で生まれ育った私は、

日本語を話す両親の下で、

周りの人が日本語しか話さない環境で、

日本語を話せるようになるのが当たり前に

育ってきました。

 

 

小学校の時、

父の仕事で海外に行くことになり、

初めて外国語の習得をすることになったのですが、

 

 

当時8歳の私は、A,B,Cも本当に知らなくて、

日本語の漢字すら『3年生までに習う漢字』

くらいまでしか知らない時。

 

 

今なら笑ってしまいますが、

英会話教室で『Cat』(猫)

の発音が上手く言えなくて泣いていました。

 

 

そんな、発音も、単語も、全然できない中で

渡米しました。

 

 

そして、通い始めたのは地元の公立小学校。

クラスは30名位でしたが、日本人は私ただ1人。

 

 

日本人の環境で育った私に、

黒人の担任先生と、白人の副担任の先生

白人、黒人、日本人以外のアジア人の友達ができました。

 

 

渡米前は全く話せなかったのに、

すぐに環境にも順応して、数カ月後には完璧に話せなくても

先生や友達とのコミュニケーションがとれていました

 

 

この経験から私が考えているのは、

日本は試験重視の社会で、

『正しい英語』の習得を目指して、

いつも正解があることを求めているということ。

 

 

でも、コミュニケーションの方法は1つではありません

確かに正しい文法を知ることは大切ですが、

試験のないリアルな世界では、

文法通りの組み立てで話すのが必ずしもベストとは限らない

 

 

英会話も、自分を表現するための

コミュニケーションの1つだと思うのです。

 

海外に住んで、いろいろな人と話していると、

話す内容は同じなのに、その話の持っていき方が

それぞれ違います。

 

 

日本人同士でも、

日本語でどんな話し方が”正しい”なんてないですよね。

 

 

それが、学校で習うとなると、

『これは正解』『これは不正解』と、急に評価の対象に。

ジャッジされるようになります。

 

 

私は、日本に帰国してからも

英会話は好きでずっと中学校くらいまで

英会話教室に通わせてもらっていましたが、

学校で勉強する英語は好きではありませんでした

 

 

なぜなら、私にとっての英語は、

教科書に書いてある表現だけでは無かったので。

評価されることがすごく嫌だったのです。