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サイズ：２７３Ｐ　１５ｃｍ
取扱状況：絶版重版未定

人形探偵シリーズ第３弾
腹話術師・朝永（ともなが）の前に強力な恋敵が出現！？
そして、ついに明かされる人形探偵・鞠夫（まりお）の誕生秘話。
お久しぶりです！妹尾睦月です。
今回は、私の住む街で起きた連続放火事件に
腹話術師の朝永さんと人形の鞠夫が果敢に挑戦します。
その最中、なんと私に言い寄ってくる好青年が現れて、もう大変。
と、とにかくときめいて、そしてちょっぴり切ない
ひと夏の出来事の御報告です。
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積読本消化月間です。
読書タイムが電車の中のみとなってしまったんだけど
このシリーズは読みやすいから助かります。
おりしも腹話術師「いっこく堂」さんのデビュー２０周年だそうで
そんな時に、腹話術師の出てくる小説を読んでると言うのも
なかなかオツなものです(○￣ｍ￣）

同じ幼稚園で働く同僚の結婚パーティーに参加したオムツ
別の同僚から二次会に行って、いい男をＧＥＴすると誘われ
逃げようとしたところに、イケメン男子に声を掛けられる。
結局同僚と、イケメンとイケメンの友人と４人で二次会に行く事に。
イケメン関口は、オムツに恋人がいると知りながらも猛アピール。
うまく逃げ出せたものの、自宅にまで電話してくる関口！
あぁ～朝永さんに、少しでもこの積極性があったなら・・・
なんて思うのはオムツだけじゃない。

次の日、朝永さんのアパートに出かけたオムツは
探偵鞠夫が誕生した経緯を告げられる。
それはあまりにも切ない事件だった。

その後、関口との約束をすっぽかしたオムツ
それを逆手にデートの約束をさせられるのだが
待ち合わせの場所に向かう途中に、火事に出くわす。
そして今度は関口が待ち合わせに来なかった。
そこでの火災は放火だったようだが、火元は密室の玄関だった？
更に、それとは別に警察に放火予告の手紙が届く。
オムツが目撃した火事と放火予告は繋がっている？
関口は何故、待ち合わせに来なかった？

そしてオムツの自宅には関口の母親らしい女から電話が掛かる。
息子にふさわしくないからちょっかい出すなという猛烈な抗議だった。
けれど関口の母親は随分昔に火災で亡くなっていて、
父親は再婚もしていないという。
では、電話の女は誰？

関口とドライブデートをしてしまうオムツ
一方、朝永さんのところに通っている腹話術仲間の遥さんが
関口とオムツが一緒にいるところを目撃していて、さぁ～大変。
そしておなじみの小田切警部から捜査協力を依頼されたりと
まぁ～今回は忙しい。

鞠夫が誕生するきっかけになった事件に
商店街の火災に連続放火事件に関口ママ。
並べるとすごそうだけど、ミステリ色は薄いです。
揺れる乙女心がメインって感じかなぁ～

あとがきにも出てますが、短編の面白さを兼ね備えた長編だそうで
まさにそんな感じです。
積極的な性格は鞠夫が持って行っちゃってるから
奥手にならざるをえない朝永さん。
結局やっぱりオムツが積極的にならないとダメなのよねぇ～
今回もオムツの宣言で事態は動くわけで
鞠夫抜きの二人きりの時間を過ごせます(〃∇〃)
こっちがやきもきしてしまうわよぉ～

奥手な男子と恋人になってしまった乙女は
是非ともオムツを見習ってください。

鞠夫が生まれるきっかけになった？事件が
結構切なかったりする。
それが朝永さんの分裂の理由なら、傷が癒えたら
鞠夫は消滅してしまうのかなぁ～なんてオムツと同じく
不安に思ってみたり・・・
オムツって、ある意味引きの強い体質なんだと思ってみたり・・・

軽くて読みやすくて、じれったくて切なくて面白かったです。
これ、コミックになってたんですね。
全２巻らしい。手に入れるのは難しそうですけど(^◇^;)

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