出版社:双葉社 (2003/11/1)
発売日:2003/11/1
文 庫:260ページ
ISBN-13:978-4575509083
アジアの西の果て、連なる山々の峰を遠目に、
白い荒野の谷の一角にぽつんと浮かぶ灰色の丘。
丘の上には、人工物なのか自然の造形物なのかわからない、
矩形の白いものが載っている。
そこは、昔から「存在しない場所」「有り得ぬ場所」
と呼ばれていた。
いったん中に入ると、戻ってこない人間が数多くいると
伝えられている。
その「人間消失のルール」の謎を解き明かすために
やってきた4人の男たち。
果たして真相を掴むことができるのか?
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謎があれば、解いてみたいと思う。答えを知りたいと思う。
これは、好奇心に他ならない。
そこに危険が待ち受けているとしても、一度触れてしまったら
引き返すことは難しいのかもしれない。
物語の迷路に入り込んだ時から、出口を求める引き返せない旅が始まっていた。
答えはモチロン、用意されている。
しかし、ある意味これは怖いと思った。実際にあってもおかしくない結末・・・
楽しんでください。
時枝満が「象と耳鳴り」に登場してます。
リンク切れの補完
