生ける屍の死 /山口雅也 | mokkoの現実逃避ブログ

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出版社:東京創元社
発売日:1996/2/25
文庫:667ページ
ISBN-13:978-4488416010

ニューイングランドの片田舎で死者が相次いで甦った! 
この怪現象の中、霊園経営者一族の上に殺人者の魔手が伸びる。
死んだ筈の人間が生き還ってくる状況下で展開される
殺人劇の必然性とは何なのか? 
自らも死者となったことを隠しつつ事件を追う
パンク探偵グリンは、果たして肉体が崩壊するまでに
真相を手に入れることができるか?
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二度目ましての作家さん
初めて読んだ時は、最後まで読めずに途中リタイア(^◇^;)
今回手に取ったのは、評価が高かったからですが、
とにかく長いのと、死者がよみがえる=ゾンビを
現実として受け入れられるのなら、読んでも大丈夫かな?

ニューイングランドでゾンビが次々に発生?
しかもホラー映画のように人を襲わない。
黙っていれば、腐らない限りバレない・・・はず。

しかもメインキャラが葬儀屋一族で、死後のエンバーミング
(遺体の腐敗を防ぎ、衛生的に長期保存を可能にする技術)が
普通に行われている。

グリンは、意図せず死んでしまった。
不思議な臨死体験?を経て目覚め、死を理解した時
霊園の顧問であり死学博士であるハースに連絡を取り
体を徹底的に調べ、更に死の原因を探すのだがわからない。
狙ったとは思えないのなら、身代わりに殺された?
犯人探しと、更に増える甦り。

霊園経営者一族の間でも、遺産相続やら問題が山積。
物語が動くのは後半に入ってからとはいえ、長い。
とにかく長い。けれど、やはり犯人と同期が気になって
結局読み続けることになったんだけど、やはりミステリは
初心者なので理解が及ばない。
宗教絡みは難しいです(;^_^A

でも、最後はよかった。
グリンとチェシャ。
チェシャの気持ちがなんか、すごくわかる描写で
これはこれでいいと思いました(^◇^;)

読書メモφ(・ェ・o)メモメモ

メメント・モリ 死を想え 
        ラテン語の宗教用語で「汝は死すべきもので
        あるということを忘れるな」という意味。
        日本でいう諸行無常のようなもの。
        同名のゲームがあって、気になってた(^◇^;)

ヤコブの梯子 雲間から差し込む光が光線のように見える現象
       「薄明光線」「天使のはしご」