出版社:角川書店
発売日:2010/6/25
文 庫:192ページ
ISBN-13:978-4043941087
中学二年生の陽子と一つ歳下の弟リン。
両親が仕事で忙しく不在がちなため、二人はいつも
自己流の遊びを生み出してきた。
最近気に入っているのは、真夜中に近所の家の
屋根にのぼること。
リンと同じ陸上部の七瀬さんも加わり、ある夜3人で
屋根の上にいたところ、クラスのいじめられっ子、
キオスクにその様子を見られてしまうーー。
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初めましての作家さん
二度目だと思っていたのは、タイトルとペンネームを
勘違いしていたようです(;^_^A
両親が不規則シフトで帰ってこないことが時々ある家庭で、
中2の姉と中1の弟が、自分たちで作り上げた遊びを決行する。
そこに同級生で、仲間から無視されはじめた七瀬さんが
加わり、更にクラスのいじめられっこのキオスクも加わる。
ところが、キオスクの不登校から、ある事件が発生。
負い目を感じた?クラスメイトからの心のこもらない手紙。
いじめを先導していた生徒からの笑える手紙。
問題を大事にしたくない学校側。
┓( ̄∇ ̄;)┏ヤレヤレ
姉弟と無闇な遊びをした仲間たちが取った行動は・・・
3つ下に弟がいて、割と仲良しで、親がシフトで
帰ってこない日があったのは同じだけど、家を抜け出して
無闇な遊びを実行するってことはなかったなぁ~(^◇^;)
そして事件が起こると、学校側含めて当事者たちは
火消しにやっきにんるんだなぁ
あくまでも自分たちは「いい人」であり続けたいんだ。
そういう意味でも、これから立ち向かうぞ!って
ところで終わるのがいい。
元担任の先生が、そういうのをわかっている先生で
ちゃんと大切なアドバイスをくれる人でよかった。
新しい担任がいい人だとは限らないからね。
これはジワ~と効いて来る物語かも。
読書メモφ(・ェ・o)メモメモ
この部屋の特徴は余計なもんがないということだ。
「あってもなくてもいいもの」がない。
そのかわり、なきゃこまるものには、しっかり
お金をかけている。
それからの日々は、ひたすらに、暗かった。
二十四色の絵の具のうち、黒だけを
すりへらしていくような毎日。
「大人も子供もだれだって、一番しんどいときは、
ひとりで切りぬけるしかないんだ、って。
「ぼくたちはみんな宇宙のみなしごだから、ばらばらに
生まれてばらばらに死んでいくみなしごだから、自分の力で
きらきら輝いてないと、宇宙の暗闇に飲み込まれて
消えちゃうんだよ、って」
「だからこそ、ときどき手をつなぎあえる友達を
見つけなさいって」