海馬亭通信(2) /村山 早紀 | mokkoの現実逃避ブログ

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出版社:ポプラ社 (2012/3/6)
発売日:2012/3/6
文 庫:256ページ
ISBN-13:978-4591128879

常の隣にある優しいファンタジー全2巻!
人間が大好きで、再び山から降りてきたやまんばの娘
由布が、ちょっと訳ありな風早の街の住人たちとの
切なくも心温まる日々を綴った三通の手紙。

その十七年後、とある事情から冬休みをこの街で
過ごすことになった少年・景が出会う、幻想のような
不思議の数々……。
風早の古い洋館「海馬亭」を舞台に、過去と現在
ふたつの物語が優しく響き合い、美しい奇跡の扉が開く――。
著者の初期傑作が長い時を経て、ここに完結。
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風早の街の「海馬亭」を中心に広がる別の物語の続編

由布が残した三通の手紙。
リチャードさんや、コックさんの正体がわかると
まるで「コンビニたそがれ堂シリーズ」のようで
ニヤリとしてしまいます。

千鶴はお医者さんになっていたんだね。
歩けなくなった景をつれて海馬亭に戻ってくる。
由布は、やまんばの娘だから年を取らない。
だからみんなの前に姿を出せなかったんだけど、
そんな気遣いは無用だったようです。

家族や亡くなった人の気持ちをも大切にできる景は
優しすぎる故に病んでしまったらしい。
もっと子供らしく甘えてわがままになってもいいんだよ。
全てが優しい物語でした。

読書メモφ(・ェ・o)メモメモ

千鶴先生は、夢見ることが怖いのかもしれない。
そうじゃないかと期待すれば、そうじゃなかった時に
期待が裏切られる。
・・・この気持ちがわかるから、いつも最悪を想定して
   構えるクセがついたのかも・・・

願い事はしすぎてはいけない。特に叶ってしまっては
困るような願い事は。一度願った言葉は、長い時を
経てから叶う事もある。
願った事を忘れた頃になって。もうそんなことは
願ってないのに、叶ってしまう願い事もある。