発売日:2021/6/18
文 庫:320ページ
ISBN-13:978-4867161517
ついにお互いの想いに気づいた夏織と水明。
しかしそんな二人を貸本屋最大のピンチが待ち受ける。
化け狐の白蔵主が、娘が人間に恋をしたのは店の本を
読んだからだ、と怒鳴り込んできたのだ。
「幽世に貸本屋など必要ない!」白蔵主の過激な言葉に
東雲もヒートアップ!
このままでは狐の炎と龍の雷で貸本屋が燃えてしまう。
そう危惧した夏織たちは白蔵主の怒りを鎮めるために、
日本の三大狸に協力を要請。
彼らを説得するため、旅立つのだが……。
人と人、人とあやかし――
さまざまな恋愛を綴った貸本屋シリーズ最高の恋物語!!
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シリーズ第5弾。
「序 章」 告白の行方は甘酸っぱさと共に
「第一章」 屋島寺の善行狸
「第二章」 二ツ岩の出家狸
「閑 話」 優しい人、厳しい人、愛おしい人
「第三章」 異類婚姻譚のその後は
「第四章」 絵島の浦で“秘めごと”を解く
「終 章」 残月の下で告白を
「続 章」 とある彼の“秘めごと”
夏織のどさくさ紛れの告白で、どうなる?と思いきや
娘が人間に恋をしたのは貸本屋の本を読んだからだと
化け狐の白蔵主が、怒鳴り込んできた。
それを止めるために夏織を筆頭に日本三大狸が結束!?
・佐渡の団三郎狸(だんざぶろうだぬき)(新潟県佐渡島)
・淡路の芝右衛門狸(しばえもんたぬき)(兵庫県淡路島)
・屋島の太三郎狸(たさぶろうたぬき)(香川県屋島)
狐と人間の恋が、親を巻き込んだバトルに発展。
そのせいで、水明と夏織の告白の行方はお預け(^◇^;)
夏織に惚れている銀目が不憫なんだけどね。
ただ、夏織と水明は折鶴の通信便を使って、
それぞれの状況を報告していた。
折鶴の通信便ってステキ(〃▽〃)ポッ
バトルと同時進行で、物語屋の玉樹さんの方でも
人魚の肉売りを捕まえようとしていた。
捕まえられるのか?!
本作では、ナナシが何者だったのかがわかる。
まさかの!!
そして、玉樹さんの正体もわかる。
ナナシとの意外な過去も!
玉樹さんの印象が激変しましたよ。
なんてステキな人なのでしょう。
かつての妻も、それはそれは素晴らしい方。
その妻と一緒にいる為に頑張っていたのですね。
最後の最後に、恐ろしい秘め事が・・・
そこに忍び寄るのは、お前かぁ!!
どうかどうか、不穏な事になりませんように(>人<;).
読書メモφ(・ェ・o)メモメモ
恋というものは自分でコントロールできるものではない。
言葉にできない不可視のなにかが、相手と自分を勝手に
結びつけてしまうような、決して抗えないもの・・・
それが恋だ。
今どき焚書だなんて馬鹿馬鹿しいにもほどがありますよ!
創作と現実を混同するだなんて言語道断。
祓え給い、清め給え、なんまんだぶ、ほうほけきょ
般若腹満たし心経・・・らぁめん! ( ̄△ ̄;)エッ・・?
器が大きい人っていうのはね、手を繋ぐ相手が
たくさんいるいる人のことを言うんだわ。
一人の腕で輪を作っても、輪の中に入るのは1人くらい。
けれど、二人が両手を繋いだら、輪は大きくなる。
父には盾でいるより支えであって欲しい。
傷ついてしまった時に帰る場所であって欲しい。
辛い時に「大丈夫だ」って、「俺がいる」って
慰めて欲しい。
いざという時、頼りになる存在でいて欲しいんです。
これって、ステキな事よねぇ~(*´ο`*)=3