大正幽霊アパート鳳銘館の新米管理人(5) /竹村優希 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2023/3/22
文 庫:272ページ
ISBN-13:978-4041135198

大切なものを見つけてほしい。
祖父に託された遺言の真相がついに明らかに?

ひと騒動ありつつも、無事に新住人・碧を鳳銘館に迎えたと
思ったのも束の間。
爽良は、管理人代理の御堂が、アパート内で危険な降霊術を
行っている姿を目にする。
御堂は少年時代に亡くなった母親の、行方不明の魂を
捜し続けているのだという。

どこか様子のおかしい御堂に不安を抱く中、兄弟の
番犬の片割れである幽霊犬のスワローが、異様な霊に
取り込まれてしまう。
鳳銘館の日常崩壊の危機に、爽良は祖父・庄之助のように
皆を助けたいという衝動に突き動かされて――。

祖父から託された、謎めいた遺言の真相、新米管理人・
爽良の決意、そして気まずい緊張が続いていた
御堂との関係の行方は……?
様々な事態が大きく動き出す。
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オカルト成長物語 シリーズ第5弾

庄之助が爽良に宛てた手紙に書かれていた「大切なもの」
それが何かを探そうと爽良は玲央の助けを借りて動き出す。

第一章 御堂が昔母親が匿われていた部屋で降霊術をしていた。
    そんな時、爽良は紗枝と共に不気味な霊を感じた。
    更にスワローが危険な霊にとりこまれて・・・

第二章 幽体離脱をしている住人(生霊)を視てしまった爽良。
    そして御堂の母の事を調べ始めた爽良と玲央は
    母親の命日が今日だと知り・・・

番外編:自由への道標
    御堂の実家:善珠院で飼っているホワイトスイスシェパードの
    「銀」と「雪」の間に二頭の子犬が産まれたのだが
    見た事もないくらいに敏感で弱くて・・・

今回は見どころというか読みどころが盛りだくさん!
母親の杏子を匿っていた301号室で降霊術のようなことを
繰り返し行う御堂
そのせいで、いつも以上に霊が鳳銘館や裏庭に入り込み
異様な霊にスワローが取り込まれてしまう。

スワローを消そうとする御堂に対して立ちふさがる爽良。
なんて無謀な!と思ったけど、体が動いちゃったのよねぇ
結果よければ全てよし!

更に、幽体離脱している住人の姿が視えることを知った爽良。
行方不明になった御堂の気配を探しまわることに。

ここら辺の住職とのやり取りや、住人の体験談なんかは
自分の体験と変わらなかった。
個人的には、抜けている間に体を守ってくれるものが
欲かったので、やっぱりか!って思いましたよぉ。

私の場合は、クセになりかけてて、無意識に抜けたら
かなり危険だって自覚して、やめたんですけどね。
ただ、長い時間抜けたことがなかったので、
身体に戻った時に痛みはなかったなぁ~

爽良と玲央は、NARUTOに出て来る山中一族が得意とする
忍術の心転身の術みたいでカッコよかったぁ(^◇^;)

爽良が玲央に対する気持ちをようやく認めましたね。
遅すぎるくらいですよ。
これでイラっとしてた気持ちも、少しは収まりました。

そして、スワローが爽良と玲央を導いた先にあったのは
雑草に紛れるように咲いているローズマリーの花たち
そして、古くて小さい立て看板の裏には鍵が?・・
庄之助の文字で書かれた一言の謎の文字は・・・

番外編はロンディとスワローの名前の由来のお話。
これが泣ける(T□T)
今作は色んな事が一気に動き出しました。